伝説になれない男

お正月休み最終日。

僕に大変な難作業を残し、ツレと長女・花子(仮名・小5)と次男・三吉(仮名・小2)は新宿のサザンシアターに芝居を見に行ってしまった。

難作業というのは、昨日買った「家電製品」のセッティングである。実はビデオデッキが壊れてしまい、その代替にHDD・DVD・ビデオデッキを買ったのだ。

しかも面倒なことに、壊れたのはダイニングのビデオデッキで、そこにはリビングにあったビデオデッキを移動し、リビングには新しく買ったHDD・DVD・ビデオデッキを据え付けると言うドミノ式なのだ。

前半の仕事、つまり潰れたダイニングのをはずして、リビングのをダインニングに持ってくるのは簡単に済んだ。いや、後半の新デッキの設置も、配線までは簡単だったのだ。従来の配線をデシカメに撮ってその通りにやったからね。

面倒なのが設定。そして実際に使うこと。リモコンなんて、指圧や灸のツボの図解みたいにボタンが無数にあってね、目が眩みそう。

「何でオレが」とだんだん腹が立ってくる。

昼食は塾の中休みに帰ってきた長男・虎太郎(仮名・中3)と一緒だったんだけど、腹いせに「ええい、いいものを食ってこましたれと」とせきやビル地下のイタリアン「トラットリア・カルメン」でランチ。

迂闊だった。相手が悪かった。カルメンでパスタ2人前食われてしまった。高くついた。


午後も作業して、ようやくDVDの再生とHDDへの(予約でない)録画の方法を把握できた。

昔からよく、女性の引越しの際、「ビデオのセッティングや配線とかやってやるよ」などと言って取り入るというテクニックというか都市伝説というか神話がある。今はそれに「PCの設定」が加わるかな。

僕はとっても「伝説の男」や「神話上の人物」にはなれそうもない。