フェルトのことは俺に聞け!!

ここ数日間、フェルトのことばっかり考えていて、すっかりフェルトに詳しくなってしまった。フェルトのことは俺に聞け、だ。

つまりプロジェクトS改め「嵐山亭・国立お花見落語会」の高座づくりに使うのだ。

高座に被せる緋毛氈。これはフェルトでなければいけない。緋毛氈というとまず思い浮かぶのがお雛様の段飾りの毛氈だ。今、まさしくひな祭りシーズンでデパートなどでも豊富に品揃えがあるってんで慌てて雛毛氈を買ったりするのが、腔腸動物の浅ましさだ。

一般的に雛毛氈は材質がフェルトより大分に落ちるメルトン地だ。安価なことはいいんだけど、弱い。人形ぐらいは置いてもいいけど、人間様が乗ったりしたらヨレたれ伸びたりして危ない。

やっぱり、しっかりしたフェルトをキッチリ張らないとね。


ただ高座と言うのはそれなりの高さがある。だから幅が広いフェルトが必要なのだ。これが苦労したところ。UザワヤやKンカ堂なんかでも90センチ幅くらいしかないんだよね。90センチじゃ客席から継ぎ目が見えてしまう。

そんなわけで台東区に専門店を見つけて、今日、オーダーした。

買っちゃったからには使わないともったいない。幅1.8メートル長さ6.5メートルの巨大フェルト緋毛氈である。そうそう使い道は無い。そして普段の保管場所もちゃんと考えていない。後先考えずに買っちゃうところが節足動物の浅ましさだ。
 

さて、どうしよう。困った。嗚呼、フェルトのことは俺に聞かないでくれ!!