ぶっ壊す、快感

banka-an2005-06-12


週末の締めくくりは、今日も「ビフォーアフター」。

毎週毎週、「引越しなはれ」「積水ハウスヘーベルハウスにでも建替えなはれ」のツッコミを胸に楽しませていただいてる。

中でも好きな映像は、改装前に天井をはずしたり、木製の階段をチェーンソーでブッタ切ったり、仕切り壁を破壊したりするシーン。

楽しそうだなあ、っていうか職人さんも実に楽しそうにやっている。

あの、壁を破るときに使う「掛け矢」っていうのがいいんだよね。って言っても世間の皆さんはあまりご存知あるまいが、「掛け矢(多分この字でいいと思う)」っていうのは建築、解体用のでっかい木槌のこと。ゲートボールのスティックを数倍ゴツくしたような代物だ。

実はうちにもあった。風呂屋だったからね。燃料とした持ち込まれた木製品をコンパクトに解体するために必需品だったのだ。正確にはうちのは金属だったから「ハンマー」になるのかもしれないけど。


昔、僕が幼稚園児のころ、うちにコワーイ押し売りが来たことがある。いかにもヤクザ者の風体で凄んだので、母は一人で対応に困り、連絡ブザーで当時、釜場を担当していた叔父を呼んだ。さすがにコワモテの押し売りも、頭をタオルで海賊巻きにして掛け矢を担いで廃材倉庫から現れた叔父を見て、びびって逃げ帰っていった。そんなこともあった。

子どもの頃から僕は掛け矢をおもちゃにして育ったようなものだ。毀していいものを探して歩くほどだった。すごい破壊力でね。昔、町じゅうによくあったコンクリート製のゴミ箱なんて一撃で粉々だった。逆に強かったのが木製の風呂桶(家庭用の小判型のやつ)。思いっきり振り下ろしてもボヨ〜〜ンって弾き返しちゃうのだ。

それはともかく、特に男の子にとって「ぶっ壊す」という行為は魅力的だと思う。もちろん仕事となれば大変なんだろうけど。

ずっと前、テレビの企画で「プロレスラーが素手で家を壊す」というのがあった。まだ現役だった山本小鉄(コテツではない)以下10人ぐらいのレスラーが平屋の廃屋を素手で毀すという他愛のない企画だったけど、あっという間に原形をとどめなくなった記憶がある。その時も小鉄軍曹一行は実に楽しそうだった。


そんな「ぶっ壊し好き」な男の子のハートに火をつけてブレイクした会社がある。言わずと知れた「日本プレイク工業」だ。


ま、ちょっとクリックして社歌を聴いておいでなさい。5秒ぐらいで音が出るからね。仕事中に閲覧の人は注意