タンコボの日常の闇

丹古母鬼馬二という役者をご存知か。

短躯にして肥満、ヒゲモジャに蓬髪の悪役俳優だ。見るからに凶暴な風体。八名信夫悪役商会とつるんでいたこともあったが、ノリが違ってちょっと浮いてた。

ちなみに「たんこぼ・きばじ」と読むらしい。

僕が最初に丹古母鬼馬二を見たのは30年近く前のNHK銀河テレビ小説の「わらの女」だった。高橋幸治の罠にかかり転落しようとするヒロイン・大空真弓を助けようと奔走する正義のジャーナリストの役だった。めちゃめちゃカッコよかった。僕はあのドラマでジャーナリストに憧れた。

でも、次に見た鬼馬二は猛獣のような役だった。「ふーん、この人、こんな役もやるんだ」と思ったら、次の役も猛獣のような役だった。その次もそのまた次も猛獣だった。

そして最近、ちょっとテレビでは見なくなった。Vシネにでも出てるのかなぁなんて思っていた。それともあの体型だから身体でも壊しているんじゃないかとちょっと心配していた。

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今日、ちょっと調べものがあって、熊本は人吉市のホームページを閲覧していた。そしたらビックリ!! 思わぬ記事が目に飛び込んできた。

◆「人吉のおみやげ」アイデアコンテスト 結果発表
★優秀作品賞
人吉瓶(アベック)/ 名産の焼酎と温泉の水を入れた瓶のペアのセット/ 丹古母鬼馬二様(東京都港区)

・・・・なんやってんだ、 丹古母!!

悪役スターの正体はお茶目なアイデアマンだったんだなぁ。

しかも「敢闘賞」まで獲っている。「うぐいすの抱き枕」だとぉ!?