「第2回春夏秋冬柳家一琴独演会」

長男・虎太郎(仮名・高1)を連れて、「第2回春夏秋冬柳家一琴独演会」に行ってきた。なかの芸能小劇場にて。

柳家一琴さんは当蕃茄庵イチ押しの若手真打だ。正統派古典落語に精進しながら、映画出演、芝居出演と多彩な活躍をする多才な人だ。紙切りもうまい。

去年まで色物のゲストを呼んでの落語会をやっておられたが、今年から落語一本での勝負に切り替えられた。

今日の根多は三席。『祇園祭』『へっつい幽霊』『大工調べ』。

開演前のロビーで一琴さんにお会いする。なんと、いしかわじゅん著「業界の濃い人」を読んでくださっているという。

「蕃茄さんといしかわさんって、ああいうつながりだったんですか」

はい、そういうつながりだったんです。


今日の根多のテーマは「喧嘩」。へっつい幽霊は除外して、『祇園祭』『大工調べ』、ともに喧嘩のシーンの言い立てが身上の演目。張りのあるテノールが魅力の一琴さんによくあっている。

祇園祭』は江戸っ子と京都の人の喧嘩がテーマの落語。これを京都生まれ大阪育ちの一琴さんが演じるというのは、なかなか興味深い。

関東人の関西弁というのはなかなか難しくって、テレビドラマなどで半端な関西弁が出てくると、大阪ディープサウス出身のツレなどはこらえきれずに悶絶している。これは安心してツレに聞かせられるなと思った。


それにしても7月6日の日記で「そうだ、寄席が足りないのだ!! 」などと妄言を吐いたが訂正しなくちゃいけないな。寄席ばかりではないけど7月3日の「志らく花緑二人会」から数えて8日間の間に三回(3.7日に一回)、落語を聞きに行っているのだもの。