引っ張るようで申し訳ないが、一昨日の「春夏秋冬柳家一琴独演会」のうち『祇園祭』のマクラで一琴さんが、
「最近は楽屋でも江戸っ子というのは珍しくなりましたナ。ただ東京の出身というだけじゃダメ、三代続かないと江戸っ子とは言いません(大意)」
と語られた。それを聞いた長男・虎太郎(仮名・高1)、休憩時間に聞いてきた。
「もしかして俺、江戸っ子? じいちゃんも父ちゃんも東京の生まれだよね」
残念ながら違う。確かにじいちゃんは芝だか高輪だかの生まれらしいが、父ちゃんは国立の生まれ。国立は江戸じゃない、武蔵の在だ。
「江戸じゃないのか?初めて聞いた。」
それより何より君自身が国立の生まれだからね。
「そうか・・・・じゃ、東京23区が江戸の範囲?」
いやいやもうちょっと狭い。
「じゃ、どのくらい?」
・・・・・・。どのくらいって言われても・・・・。そうそう! 昔は「下町は擬宝珠から擬宝珠まで」なんて言ったそうだ。つまり新橋から京橋までね。ってそんな狭いことはないやねぇ・・。
「・・・・知らないの?」
・・・。まあ、多分いろいろ時代や解釈によって違うんだろうと思うよ。
「わかった!! 地下鉄大江戸線の範囲なのかもしれない!」
最後に言う。それだけは違うぞ!!