その「江戸」問題であるが、僕もbraryさんに振ったまま座していたわけではない。僕なりに調べていた。まぁ結論としては昨日書いたとおり、「いろいろ時代や解釈によって違う」に尽きるのだと思う。
そんなことより、それを調べる過程でヘンなものを拾ってしまった。「江戸っ子言葉」の変換ソフト(?)である。
では、サンプルとして、昨日、7月12日の日記をざっと読んでみてください。
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読んだ?
ホントに読んだ? 読んでない人はもう一度。
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はい、では昨日の日記をそのまま江戸っ子言葉に変換してみよう。
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引っ張るようでぬかし訳ねぇが、一昨日の「春夏秋冬柳家一琴独演会」のうち『祇園祭』のマクラで一琴さんが、
「ここんとこは楽屋でも江戸っ子つうのは珍しくなったぜナ。ただ江戸の出身つうだけじゃダメ、三代続かねぇと江戸っ子とは言いねぇよ (大意)」
と語られた。それを聞いた長男・虎太郎(仮名・高1)、休憩時間に聞いてきた。
「もけどよて俺、江戸っ子? じいちゃんも父ちゃんも江戸の生まれだよね」
残念ながら違うってんだ。確かにじいちゃんは芝だか高輪だかの生まれらしいが、父ちゃんは国立の生まれ。国立は江戸じゃねぇ、武蔵の在だぜ。
「江戸じゃねぇのか?神君家康公御入城以来ぇ聞いた。」
それより何より君自身が国立の生まれだっからよね。
「そうか・・・・じゃ、江戸 23区が江戸の範囲?」
いやいやもうちっとばかし狭いぜ。
「じゃ、どのくれぇ?」
・・・・・・。どのくれぇって言われても・・・・。そうそう! 昔は「下町は擬宝珠から擬宝珠まで」なんて言ったそうだぜ。 ゴチャゴチャゆうねぇ、要は新橋から京橋までね。ってそんな狭いことはねぇやねぇ・・。
「・・・・知らねぇの?」
・・・。まあ、多分いろいろ時代や解釈によって違うんだろうと思うよ。
「わかった!! 地下鉄大江戸線の範囲なのかもしれねぇ!」
ケツに言うってんだ。それだけは違うぞ!!
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特にこの問題に関しましては「brary」さんのご指導をお待ちしておりやす。
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いきなり「ぬかし訳ねぇ」とは。「神君家康公御入城以来ぇ聞いた」とはいったい・・・・。「もしかして」を「もけどよて」と変換するとはどういう仕組みなんだろう。
なかなかの珍変換で、ちょっと楽しめそう。