平成千鳥足、右へ左へ

僕はあまりお酒を飲まないので酔って帰宅することは少ない。足元は常にしっかりしている。

だけど、この季節は・・・・。

メインストリートである富士見通りから自宅へ続く路地に入ってすぐ左側に某ドラッグチェーンのエアコンの室外機がある。当然ながらこの季節、熱風が吹いてくる。耐えられないほどの強風。

思わず道路の右端にエスケープ。するとそこでは焼肉屋が路上に七輪を並べて炭火を熾している。当然ながら暑い、いや熱い。

思わず道路の左端にエスケープ。するとそこにはよく流行っているクリーニング屋さんがあって、いつもお客さんが列を成している。当然、主婦の方が多い。主婦の列に突進するわけにいかない。危ないオヤジかと思われてしまう。

そういうわけで道路の右側にエスケープ。だが都合の悪いことに僕の家は道路の左側にある。また左側に寄る。

そういうわけで、素面なのにサザエさんにでてくる昔の酔っ払いみたいな千鳥足になってしまうのだ。

さらに都合の悪いことに我が家の近辺は、今書いた焼肉屋さんのほかに小料理屋や居酒屋、焼き鳥屋、などが立ち並ぶエリアなのだ。どう見ても酔っ払いにしか見られないのである。