今日も今日とてキャットフィッシュのカウンターでダラダラしていたら、嵐山光三郎氏が入ってこられた。
「ああ、蕃茄君もいたのか、ちょうど良かった」
嵐山氏は先日、北海道に行ってこられた。北海道の某・お菓子メーカー、なんていうとエッ? と思ってしまうけど今話題のあちらではなくて、「六花亭」さんである。六花亭さんが「着てみたい北のTシャツ」という全国公募をやっておられて、その「招待作品」を出品されたのである。南伸坊さんやメグ・ホソキさんたちとご一緒。
先週の「週刊朝日」の連載コラムに詳しく書いておられるが、長嶋選手がホームランを打った瞬間のダイナミックな図柄だ。
何枚か作られたそうで僕とマスオさんが一枚ずついただいた。外野席には細かく観客が描き込んであって、ご本人や坂崎重盛さんや南伸坊さん、亡くなった渡辺和博さんが歓声を上げている。
「マスオ君はこれ、蕃茄くんがこれね」
中翼最前列で真っ赤な顔をして怒鳴っているオヤジが僕だそうだ。
マスオさん、早速お召し替え。ジャストサイズ。良く似合っている。マスオさんにぴったりなら、僕にもほぼピッタリのはず。だから僕は着替えなかった。
うそ。理由は別。だって、僕とマスオさんがお揃いのTシャツを着ていたら、まるでラーメン屋の年取ったアルバイトみたいじゃないですか。
もし、国立の町でこのTシャツを着ているオヤジがいたらぜひ声をかけてください。それはきっと僕かマスオさんです。