変装の技術

banka-an2007-09-18

そういうわけで、「国立トピ!」最新号にエッセイを書かせていただいた。きっかけは8月上旬のある日、突然、編集長氏が我が家を訪ねてこられたのだ。ご来訪の趣は、

「人気のブログの管理人にエッセイを書いて欲しい」

とのこと。?一応?匿名でやってるブログなので、素で出るのはやだなぁと渋っていたら、「せきや」の社長からの「推薦という名のご指名」であるらしい。これは断れないなぁ。

それに「蕃茄山人」名義でいいというし、地元メディアには最大限協力したいと常々思っているのでお引き受けした。

でも問題なのが顔写真。せっかくひっそりと暮らしているのに、メンが割れるのは具合が悪い。「やよい軒」でダブルハンバーグ定食食べてたら「カロリーとりすぎだよ、蕃茄山人」っていわれたり、朝、国立駅で駆け込み乗車したら「押すなよ、蕃茄山人」って怒鳴られたりするのは困る。

そこで変装で撮ることにした。

パジャマ代わりにして決して外には着ていかない甚平を着て、ふだん滅多に履かない下駄を履く(基本的に雪駄派である)。頭は中村京蔵丈にいただいた手拭いを巻く。京屋結びの定紋が眩しい。メガネはダイソーで買ったサングラスのレンズを外した素通しで、ヒゲはダイソーで買ったアイペンシルで描いた。手に持った買い物篭はコンサルタントの朝倉潤さんのバリ島土産(いつもツレが使っている)。仕上げに西友で大根と葱を買ってきて買い物篭からのぞかせる。役作りは「こだわりの和食屋の買い出し風景(後づけだけど)」。

撮影場所は天神様の参道。撮影者はツレ。こういう時はすごくノリが良く、「ばかばかしい」と呆れながらも付き合ってくれた。神域での悪ノリにバチが当たる時は同罪である。


「国立トピ!」を見た複数の友達から、と変装を褒めるメールをもらった。「全然わからなかった」と。そうでしょそうでしょ。

もし、国立の町であの写真に似た人がいても話しかけないでくださいね。絶対別人ですから。