岸田ますみ展--風景の誘惑--

banka-an2007-10-01


仕事帰り銀座へ。今日初日の「岸田ますみ展--風景の誘惑--」に行ってきたのだ。銀座7丁目の「十一月画廊」にて。

岸田さんは風景画家で、独特の色使いが印象的だ。これほど美しい曇天を描く人を僕は知らない。

十一月画廊のサイトのトップに作品の画像がアップされているのでちょっとごらんいただきたい。この海の深いブルーは新境地かもしれない。


本日はオープニングパーティー。岸田さんとはほぼ一年ぶり。

「えーっと、声は蕃茄さんだけど・・・蕃茄さん?」

画家の目をも欺く変装振りに驚きたまえ、諸君。

会場では作家・映画評論家の山口正介さんにもお会いできた。また今ぼくが編集をしている「嵐山光三郎・安西水丸 俳画カレンダー2008」を店名入りで大口注文を下さったクラブのマダムにもお会いできた。岸田さんの紹介で成約となっていたのだ。

なんで岸田さんが「嵐山光三郎安西水丸 俳画カレンダー2008」に関わっているかというと、実は岸田さんは安西水丸画伯の奥様なのだ。

じっくりと作品を拝見して1時間ほどで退出。そしたら有楽町駅でドキリとした。キオスクで売っていた読売新聞の夕刊に安西水丸さんの写真が大きく出ていたのだ(小泉純一郎より大きく)。歌舞伎に関するイラストルポの連載開始の記事だった。それにしてもなかなか大した偶然だった。

偶然といえば、中央線で向かいに座ったおじさんが古い知りあいだった。声をかけるかかけないかのちょうど微妙な関係。どうしようかなと思ったけど「かけない」に決定。そしたらとたんに目が合った。でもドキリとはしない。10年近く会ってない人なので気づかれない自信がある。うーーん我ながらつまらん自信だ。