亀田大毅選手に一言言いたい

banka-an2007-10-17


今日は、浪速の弁慶こと亀田大毅選手について書こう。どうしても彼に一言言いたいことがあってペンを執った(執ってないけど)。

ボクシング、というよりスポーツ全般について全くのオンチな僕なのだが、今回の試合はたまたまテレビで見ていた。でも、実を言うとどっちが優勢に進めていたのかなんていうのも見ていても全然わからなかった。反則もバッティングもわからなかった。さすがに投げ技はわかったけど。

そして、その後の騒動である。怖いね。なにが怖いって、僕も含めてだけど大衆ってのは怖いな。だって、あのバッシングの嵐。これってメディアに大衆が乗せられたんじゃないよ、大衆がメディアを乗せたんだよね。僕自身も少なからずサディスティックな気分になっていたもの。自分には全然関係の無いことなのにね。いやはやいい年をしてお恥ずかしい。

いや、そんなこともどうでもいい。僕が彼に言いたいのは、「浪速の弁慶」の自称である。そりゃあないよ。やっぱり弁慶は大柄じゃないと駄目。小柄な彼には似合わない。ニンじゃない。

衣川での弁慶の立ち往生を踏まえて、「絶対倒れない」という意味での「弁慶」自称だったそうなのだが、あれは敵の矢でブスブスに刺されて死んじゃうんだよ。喩えとしてよくないよ。いっそどうだろう、「不倒翁」っていうのは。

「不倒翁」とは、一つは「起き上がり小法師」と言う意味だ。荒法師の弁慶よりも「小・法師」の方が彼らしくて軽快で似合っている。

もう一つの意味は近代中国の立役者・トウ小平(トウは「登」に「こざと」。「登P」みたいな感じ)のあだ名である。何度も何度も失脚しながらも復活を果たしたため「不倒翁」と呼ばれ、権謀術数うずまく中南海において最高実力者として天寿を全うした。「登P小平」も五尺に満たない小柄な男だった。

「弁慶の立ち往生」なんぞ目指さずに、「不倒翁」に倣って何度でも立ち上がってほしい。うちの長男と同い年だから、ついそう思ってしまう。