阿佐ヶ谷気分で阿佐ヶ谷へ

今日の帰りは阿佐ヶ谷で途中下車。先日のモデル・デビューに続いてスクリーンデビューよ。

安部慎一の名作に、『美代子阿佐ヶ谷気分』という漫画がある。その伝説の作品がこのたび映画化されることとなったのだ。監督は新星・坪田義史。製作はワイズ出版の岡田博。

出演は、水橋研二町田マリー三上寛、杉作J太郎、林静一、シバ、しまおまほ、石川真希、そして佐野史郎

今日の撮りは、水橋研二扮する主人公の若き漫画家・安部が、佐野史郎扮する辣腕編集者に、阿佐ヶ谷の居酒屋でキツイ教育的指導を受けるというシーン。実際に居酒屋を借り切っての撮影だ。

僕はその居酒屋のカウンターの隅で静かに飲む背広姿のサラリーマン。役作りは「時間ですよ」の藤竜也。でもカメラとの距離や角度から考えて、写っていない感じ。まあ、上手くすると背中ぐらい画面の奥に小さく映るかもしれない。

映画の撮影現場と言うのは初めての体験だが、聞いていた通りに「待ち」が長い。控え室として近くのバーが借り切られていて、そこでしばし談笑。佐野史郎さんらと70年代の話で盛り上がった。

出番の終了後は、同じく酔客役でこちらはちゃんと台詞のある、Vシネ監督のダーティ・工藤さん、映画監督の石川淳志さん、漫画家の東陽片岡さん、製作の岡田さんと、近所の古本バー「よるのひるね」で2次会。故・石井輝男監督の思い出話に花が咲いた。

いやはや得がたい経験をさせていただいた。声をかけてくれた石川カントク、岡田プロデューサー、ありがとうございました。


映画『美代子阿佐ヶ谷気分』は来春公開予定であります。



美代子阿佐ヶ谷気分