やまみちの宿  甲州街道徒歩(かち)紀行〈12〉

・・・・・・・・・8月15日(金)二日目の6・・・・・・・・・・・・・・

梁川エリアに入り、豪壮かつ優美な「塩瀬大橋」を渡る。


だらだらとした山道を登りきって見えてきたのが今夜の宿。それが「民宿 やまみち」である。(8月15日の日記の写真を見た湘南の舞姫・☆紗 さんがBBS「蕃茄山房」にすぐに「梁川」の地名を出されたのには驚いた。するどすぎます。)

結論から言えば、とてもいい宿だったなぁ。手放しで大絶賛してしまうよ、俺は。おすすめ。大月方面に行かれる方はぜひご利用ください。公式サイトはこちら。たとえ途中下車しても行く価値があると思いますぜ。


2日続きの長征で疲れ切って宿にたどり着いたのは5時近く。女将さんが笑顔で迎えてくれた。国立から徒歩で来たというと驚いて三吉に「ボク、がんばったわねぇ」とやさしく声をかけてくれた。

見るからに明るい印象の建物は結構大きく、玄関も広々としている。シンプルながら清潔感にあふれ手入れが行き届いているのがよくわかる。廊下も十分に広い。案内してもらった部屋も綺麗で窓からの眺めもいい。

厨房では何人かの女性がキビキビと働き、夕食の準備に余念がない。楽しみ楽しみ

一休みしたらお風呂。24時間入浴可能な人工温泉。効能が「疲労回復」とはありがたい。

夕食は大広間でいただく。

食事も美味しかったー。僕の前にはスタンダードな旅館の和食コース。しかしとても垢抜けている。綺麗な先付けから始まりお刺身、煮物、鮎の塩焼き、てんぷら、〆に饂飩もつく。「とうちゃん、こんなに食べられるのか」と心配顔。かく言う三吉の子どもコースも鮎の塩焼きがハンバーグに替わった豪華メニュー。もちろん三吉も大満足だ。2人とも一日歩ききったあとなのでペロリと平らげた。

舞台の上の大画面テレビではオリンピック。温泉に入ったあと、ビールを飲みながら美味しい料理をつつきながらオリンピックを見る。ああ、なんて幸せ。同宿の皆さんと共に柔道女子78超級の塚田の準決勝の応援に熱が入る。となりのテーブルの長期滞在の工事関係の小父さんたちと妙な連帯感が生まれる。

夕食後は部屋に戻り、部屋のテレビでオリンピックを見るか「クレヨンしんちゃん」を見るかで三吉とジャンケン対決。結果、並んで「クレヨンしんちゃん」を見ることとなった。

エアーサロンパスを足に噴射した後は、明日に備えて早めに寝よう。おっとその前に再確認。明日の旅程の再チェック。計画に無理はないだろうか・・・。