「石井いり豆店」

文京区は「こんにゃくえんま」近くの取引先にて解散。バス停に向かいかけたが、突如思い出した事があって方向転換。

「以前にこのへんに来た時、すげえカッコイイ豆菓子屋さんがあったなぁ。そん時は時
間が無くて寄れなかったけど。よし、行ってみよう」

たしかこの辺だったはず。まだあるかなぁ。かれこれ10年前の記憶を辿っていったら、果たしてすぐに見つかった。

「石井いり豆店」という木造の店。三間半間口の6,7坪ほどの店。土間にガラスケースが置いてあって、いろいろな豆菓子、落花生などが、ちゃんとビニールパックに入って陳列されている。古い大きな鉄の炒り釜もある。奥の曇り硝子の向こうで作業をしている人影も見える。「わぁ、いい感じだなぁ」と覗き込んだいたら、

「いらっしゃいませ」

すごく感じのいい若奥さんが出てきてくれた。

店に入り商品を見ると、値段はスーパーやコンビニなどにある豆菓子よりもかなり高い。ちょっとびっくり。まぁいいや、折角来たんだから買って帰ろう。

皮付き落花生とともに「いそまつ」という豆菓子の小袋を購入。合計1,050円なり。ね、結構高いでしょ。それはともかくかっこいい店だなあ。

お店はずいぶんお古いんですか?

「ええ、もう古いだけで。明治20年創業です」

め、明治20年!? 九代目市川団十郎が麻布井上馨邸にて「勧進帳」を演じた年であるる(なんのこっちゃ)。120年以上も前・・・。戦災も免れたそうだ。


うちに帰って食べたら・・・。うまい!! そうとう美味い、いそまつ!! ツレはもちろん、普段豆菓子など食べない子どもらにも大好評だった。

つぎも「こんにゃくえんま」方面への営業は志願しようかなぁ。