懐かしさの理由

明日のために その⑩ 『観光コースでない「満州」〜瀋陽長春ハルビン・大連・旅順〜』(小林慶二/文 福井理文/写真・1,890円) 

観光コースでない「満州」 

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僕が年季の入った『三丁目の夕日』のファンであることはかねて書いたとおりである(映画はともかくマンガの方ね)。その僕がつい手を伸ばしてしまった商品が、昨日コンビニにあった。

チロルの「三丁目の夕日チョコレート」

である。


ご覧のような「三丁目の夕日」のイラストの袋の中にチョコが9個入っている。家に買って帰って家族で食べたら、5人家族のうち4人までが不味いと言った。職場でもたまたま評判になっていて、哀川翔似の後輩のA君が「とんでもなく不味いっすヨ」と言っていた。

たしかに美味くは無い。「なつかしい昭和の味」とやらで、コーヒー牛乳味、フルーツポンチ味、ラムネ味の3種のアソート。うーーむ。


最近の同社は「みたらし団子チョコ」とか「三色団子チョコ」とか、まるで「美味しい!!」と言われることを放棄したかのような商品が多い。世の中で美味さを放棄した食品メーカーより強いものは無い。無敵である。

それにしてもこれが「昭和の味」なのだろうか。僕も昭和を結構長く生きてきて、その後半については大体知っているつもりなのだが・・・。

ただ、みんなが言うほど、このチョコを不味いとは感じなかったのも事実である。なぜだろう。

ここではたと膝を打った。コーヒー牛乳味、フルーツポンチ味、ラムネ味。ここである。

もう一個ずつ食べてみる。

コーヒー牛乳味は、たしかにコーヒー牛乳味だった。でもラムネ味は、ラムネというより「サイダー」だった。そしてフルーツポンチ味、これはフルーツポンチというより「フルーツ牛乳」だな。

コーヒー牛乳、サイダー、フルーツ牛乳

これって・・・・。

銭湯で湯上りに腰に手を当てて飲みたい飲み物の御三家である。

このへんに僕が、あまり不味いと思わなかった秘密があるような気がするのである。

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今朝の国立駅前。まだ遠目には、いける。でも近くに寄るとかなり葉が目立つ。