警察署からの電話

そういうわけで、「もし学校から呼び出しを食らったら」などと軽口を叩いていたら、「K警察署少年課ですが・・・」という電話がかかってきたのである。

いったい何が!?

うちには対象者(?)が3人もいる。と思ったら・・・。


年末に長男・虎太郎(仮名・大2)が自転車を盗まれた話はしたっけ?

してない?

そう、盗まれたのである。


それが先日、出てきた話はしたっけ?

してない?

出てきたのである。出てきたといっても駅前とかに放置されていたのではなく、はっきりとは言わないが、職務質問でひっかかったらしい。

で、K警察まで取りに来て欲しいということだったのだけど、僕が出張中で、虎太郎も合宿で不在だったので、自宅まで警察車両で“護送”してもらった。お手間をかけて申し訳ない。

実は僕の中には、

「虎太郎には管理責任不履行で新しい自転車は買わない。しかし自転車がないのは不便なので僕のお古の自転車を下げ渡す。で、僕の自転車を新調する」

という黄金の絵図が描かれていたのだけど、それはならなかった。それはともかくあきらめかけていた自転車が出てきたのはありがたい。


で、話はそれで終わりかと思ったのだけど、昨日の電話である。警察からの電話と言うのは後ろ暗いところがなくてもドキッとする。

話の内容は「先日の自転車引渡しの書類に不備があったのでその訂正手続き」だった。

どんな不備かというと「塗色」である。盗難届と返還届(?)の「塗色」が違いがあったそうなのである。虎太郎の自転車は微妙な色で、白といえば白だし銀といえば銀なのだ。それで盗難届には「白」と書き、返還届(?)には「銀」と書き、その不整合が問題になったらしい。重ねて、お手間をかけて申し訳ない。

で、その訂正手続きのためにK警察まで出頭して欲しいということだったけど、この雨である。車で行けばいいのだけど、もうビールを飲んでしまったので運転できない。「明日なら」と言ったら、今日中でなければいけないようで、またまた自宅まで来ていただいた。重ね重ねお手間をかけて申し訳ない。


というわけでK警察署のご親切に感謝しているのだが、わからないのが「少年課」である。なぜ少年課なんだろう。被害者が未成年だから、それとも犯人が未成年者だった?


それはともかく、先日返ってきた件の自転車は、以前盗難にあってぼろぼろになって戻ってきたツレの自転車とは対照的に、ピカピカでどこも壊れていなかった。丁寧に乗っていてくれたらしい。犯人、存外にいい奴かもしれない。