SWに思う 芸者女優について

シルバー・ウィーク半ばである。

この「シルバー・ウィーク」っていう言い方もなんだかね。それだけならまだ許せるけど「SW」て略さないで欲しいね。

「SW」って言ったらふつう「スミス&ウェッソン(Smith & Wesson)」でしょう。


午後から外出で12時半には家を出たい。昼食をとりつつテレビをつけたらMXテレビで「大江戸捜査網」をやっていた。杉良太郎主演の第一シリーズ。1972年頃か。このころはまだ、例の「隠密同心心得の条」のナレーションはない。でもあの思わずタクトを振るいたくなる壮大で景気のいいウェスターンなテーマ曲は同じ。

いやぁ、名曲だなぁ。砂塵の向こうからカスター将軍と第七騎兵隊がやってきそう。国立八小ではこの曲で騎馬戦をやるよ。いいセンスだなぁ。


で、今日のゲストスターは三浦布美子。古くは貞奴を祖とし(これは古すぎ?)、小唄勝太郎〜市丸〜赤坂小梅美ち奴日本橋きみ栄〜神楽坂はん子、浮子と続いた芸者歌手、芸者女優の系譜の最後に位置する人である。いや本当はこれらの系譜からは外れるんだけど。

とにかく僕が子どもだった1960年代後半〜1970年代前半ごろには大層人気があって、ドラマに引っ張りだこだった。時代劇でも現代劇でも一貫して芸者の役オンリー。ぶれない。

僕は苦手だったなぁ。この白塗りで目の細いヌリカベみたいなオバサンのどこがいいのかと。


そして今日、1972年ごろの「大江戸捜査網」のゲストだったわけだ。当然、芸者の役。

綺麗だなぁ、おやじになった現在の目で見ると。安定感のある色っぽさで。でもこれは子どもにはわからない味わいだろうな。

今、どうしておられるんだろう、きっと古稀に近いと思うのだけど。


なんてことを考えつつ最後まで見てしまったよ、「大江戸捜査網」。時計を見たら13時。

いかん、遅刻する!! 慌てて家を飛び出したのだった。(続く)