オーディションで犯人の隣に・・

いや、トズちゃんはいいんだ。出たのが石井輝男作品だし、なにより本人の肝が据わってるし。


でも気の毒なケースもある。また別の女性。普通の勤め人である。仮にリンゴちゃん、とでもしておこう。


何年か前だが、ハデな犯罪を犯して逮捕された女性が、かつてハンパな芸能人だったことがあった。マスコミは当然、犯人の「元・タレント」に喰いつくね。

ところが「資料映像」がない。なにしろ“ハンパな芸能人”だから。


ようやく見つかったのが、オーディション風景だった。さる企画のオーディションの最終選考でニコニコと、並びの花魁のように並んだ中の一人にいたのだ。ワイド・ショーでは何度も何度もそのシーンが流された。


で、気の毒なのはリンゴちゃんだ。

高校生だったリンゴちゃんは、たまたま気の迷いで同じオーディションを受けてしまい(本人は友達が勝手に応募したといっているがそんなことはアルマイトの洗面器である)、しかも最終選考で件の女、後に逮捕されることとなる彼女の隣に並んでしまったのだ。

そして数年後、件の女の逮捕を受けて、ワイド・ショーでは何度も何度もそのシーンが流された。今とは違って、当時は周りの人物にモザイクをかけたりしない(今は、クラブで髪振り乱すノリピーの傍らには人無きが若しであるが)。すでに大学生となっていたリンゴちゃん、びっくり。

就職に差し支えないかとビクビクだったらしい。別にあなたが逮捕されたわけじゃないんだから堂々としときゃいいじゃん、と言ったけどそういうもんじゃないそうだ。


と言いつつその話をする時は、ちょっと嬉しそうだったけどね。

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