《11月28日の旅日記から》
最初は遠慮してたんだけど(本当か)、飲むほどに酔うほどに遠慮がなくなっていく。あればあるだけ食べちゃう。大いにしゃべって喉がかわくものだからお酒も進む。ますます遠慮がなくなっちゃう。
ふと工場の隅を見ると石油缶に何か尖ったものが何本もささっている。あれってもしかして。
「ああ、鹿の角よ」
とKさん。すげぇ!! カッコイイですねぇ。
「そうか?ワシらは見慣れとるからなぁ」
手にとって見せてもらう。思いのほか重い。どれもこれも立派な刀架けになりそう。こんなのがあると日本刀が欲しくなりますねぇ、とボケたらNさんに、
「いらんわ、ワシらライフルで十分じゃ(笑) 」
と切り返されてしまった。
刀架けと言えば、角の枝分かれっていうのは普通いくつなんですか。大小の刀を架けるんだったら二つは必要ですよね(まだ日本刀にこだわってる)。
「2歳ぐらいでまず二股が一つ出来て、4歳くらいで二つできる。二股が三つになるには6歳か7歳くらいになっとるね」
と言って、二股が三つあるのを持たせてくれた。これは・・・凄い武器だなぁ。とうっとりしていたら、
「こんなのもあるで」
と、頭骨を残した二本対の二股三つの逸品を見せてくれた。すげぇ・・・。
「これなんかまだ若いから細いほうやけどな」
これ・・・・・。凄く欲しい!!
僕はモノの所有欲が著しく低く、めったにモノを欲しがらない方なんだけど・・・。
これは欲しい!!
そんな僕の「おねだりオーラ」を察したKさんは、
「いいよ、あげるよ。持って行きな」
ええっ? いいんですか? 本当に?
「また獲れるからな。でもここまで形のいいのはそんなに出ないけどな」
ありがとうございます。家宝にします。
こうしていただいたのが下の画像の角だ。
だいたい長さ45センチくらい。大きさ的には中型の部類だが(もっと太くて四つ又のもある)、欠けもなく形も綺麗なKさんのお気に入りだったようだ。ありがとうございます。
そこから後の記憶はあまりない。はしゃぎすぎて溶き卵を入れた小鉢を転がしてしまい、「ええ調子やな。そう来なくっちゃ」とNさんに笑われたのはなんとなく覚えている。
〔数日後に続く・・・〕
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