サラ金の団扇を回すとヒーローが来るか?

今日のヤフーニュースで、僕がもっとも食いついたのが次のニュース。


「幻のヒーロー奇跡の復活!DVD化「突撃!ヒューマン!!」」


その一部を引用しよう(下の青字の部分)。

1972年、当時の一部のチビっ子たちをトリコにしながら、「映像は現存しない」(特撮関係者)とされていた幻のヒーローの雄姿が、仙台市の一般家庭から偶然にも“発見”された。映像は地元テレビ局がDVDに収録し、昨年末に発売された。

 復活した幻のヒーローは「突撃!ヒューマン!!」。72年10月7日から日本テレビ系で土曜午後7時半のゴールデンタイムに放送された。実はこの時間帯、NET(現テレビ朝日)では「仮面ライダー」が放送されており、多くの子供たちは仮面ライダーを見ていた。その点からも“幻”の作品と言える。

 収録は関東地方の公会堂などで行われ、チビっ子を会場に集めて劇が進行。「8時だョ!全員集合」と似たつくりで、特撮物としては極めて珍しい設定だった。

 夏夕介(59)演じる体育教師の学校周辺に怪獣が襲来し、暴れ回る。見かねた会場のチビっ子たちが、事前に配布された円盤を回して「ヒューマーン!」と声援を送ると夏が変身し、怪獣をやっつけるという展開。だが、当時としては珍しいVTR収録がアダとなった。「テープが高価で、放送終了後に別の番組を上書きしていたため、マスターテープが存在しない」(業界関係者)というのだ。実際、現在まで復刻版は出ていない。

 「ヒューマン」の放送は全13回、わずか3カ月で打ち切られた。視聴率が仮面ライダーに及ばなかったのが最大の原因といわれている。ただ、伏谷氏は「仙台では認知度が高く、放送終了後にショーが企画された。怪獣やヒューマンの衣装、中に入っているスーツアクターは放送と同じだった可能性が高い」という。今回のDVDは事実上の復刻版というわけだ。
 

いやどうも懐かしいね。その人気がなくて打ち切られたと言う番組、僕は見ていたよ。1972年と言うと僕は小学生だったんだけど、小学生から見ても「これ、ヘン」と突っ込みどころ満載のヒーローものだった。


特に上の引用部分にある「会場のチビっ子たちが、事前に配布された円盤を回して「ヒューマーン!」と声援を送ると夏が変身し、」の部分。

夏夕介が会場の群集、っていうか会場のガキ共に向かって、「みんな、レッドサインを送ってくれ」と叫ぶと、それに呼応してガキ共、もといお子様方が必死になって赤い円盤を回すと言うお約束。


円盤、ねえ・・・。赤い円盤を回す、っていわれても皆さんわからないよねぇ。


つまりは・・・そう。よく夏に池袋とか歩いてるとサラ金の団扇もらうでしょ。サラ金でなくても横文字の生命保険屋さんでもいいや。団扇っていってもちゃんと骨があるのじゃなくって、モデルの女を印刷した丸い厚紙の端の方に直径2センチほどの穴が開いていて底に親指をいれて使う、あのせこい団扇。煽いでも手首がくたびれるだけでちっとも涼しいことなくて駅のゴミ箱に捨てちゃうやつ。あれを赤く塗ったようなものなのね、その円盤って。


その穴に人差し指を入れて頭上でくるくると回すわけですよ。会場いっぱいのちびっ子が。これを奇観といわずしてなにを奇観といおうか。怪しい宗教儀式のよう。


そのサラ金団扇の回転をパワーの源泉にヒーローに変身した夏夕介。不幸にして打ち切りになっちゃったけど、その数年後には「愛と誠」の誠を演じる。時間はかかったがやっとヒーローになれたわけだね。レッド・サインのおかげかな。よかったよかった、ってまとめてどうする、おれ!!



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