１７日の記事で「チューリップについて書きたいことはある」と書いた。今日はその話を。
チューリップと言っても財津さんの話ではない。キビシー！！それは違う。いや余計、離れてしまった。
ちょっと前の話である。どのくらい前かと言うと、４５年位前の話である。
幼稚園のころ、友達のシューちゃんが好きなテレビ番組があって、アニメか実写かは知らないが、ヒーローものだったようだ。「昨日の『○○』は面白かった」といってその内容を教えてくれるのだけど、僕は見たことの無い番組だった。興味はあったのだけど、聞くのも癪だったので聞けなかった。
主題歌もよく唄っていた。「♪チューリップの芽、○○〜♪」というような歌詞だった。
詳しく聞きたかったけど、聞くのも癪だったので聞けなかった。
近年になって、インターネットで調べてみたがわからない。
そういうことなら本人に聞けばいい。幸い、今も同じ町内で、子どもも同級生だったりして会う機会も多いので聞いてみた。そしたら、
「覚えてない」
という。
手がかりは途切れた。
もう１人の同級生、クロちゃんの話。みんなでプロ野球の話をしていて、太洋ホエールズの話になると、かならずクロちゃんが飛ばしたギャグがある。
「たいようほえるかみ」
「太陽吼える神」か。
なかなかに詩的だが意味はわからない。いつも「たいようほえるかみ」と言った後、得意げに笑うので聞くに聞けなかった。
聞くに聞けないまま４５年経ってしまった。きっとクロちゃんも覚えてないだろう。
聞くは一時の恥、聞かなんだら末代の恥。もう聞けない。ああ、聞いておけばよかったと悶々とする寒い夜なのである。
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