「柳家一琴落語会」NPO法人東京多摩いのちの電話25周年記念

今日は大急ぎで仕事をからげて西国分寺駅前の「いずみホール」へ。NPO法人東京多摩いのちの電話25周年記念イベント「柳家一琴落語会」へ。


説明するまでも無いが「いのちの電話」は自殺防止のための運動で、全国に50箇所ほどの拠点があり「NPO法人東京多摩いのちの電話」もそのひとつ。息苦しさを感じた人、死にたいと思った人の電話を受け入れ、自殺を防ぐ運動をボランティアで続けている。頭が下がる。


古典落語には生きるための知恵、そして発想を切替える知恵が満ちている。だから相性がいいことは間違いない。数年前、地元で同運動をしているSさんが、そう閃いた。縁あって、そこにタイミングよくツレが一琴さんを推薦できたことから去年第一回が行われ、今年が2回め。


会場で、ツレと長男・虎太郎(仮名・20歳)と合流。広い場内はまさに満員札止め

前座の入船亭辰じんさんの「道灌」、


(新宿中央公園太田道灌像。杉作J太郎さんの花見の時に撮影)

二つ目の春風亭正太郎さんの「寄合酒」に続いて一琴さん登場。当ブログでもお馴染みの柳家一琴さんは柳家小三治門下の真打。江戸前の正統派で、蕃茄庵イチ押しの噺家さんだ。


一琴さんの今日の一席目の演目は「夢見の八兵衛」。これには驚いた。話を聴いていて「夢見の八兵衛だ!!」と気づいたときはドキッ。

だって、ネタバレになるから詳しくは書かないけど、要は不眠症でノイローゼ気味の男が首吊りの死体と一夜を共にすると言う噺だもの。他に無難な噺はいくらでもある(レパートリーは広い)のにあえてこれをもってくるところが、一琴さんの一筋縄では行かないところだ。

一琴さんの狙いは見事にビンゴ。場内は大うけだった。ぜひ第三回には「ふたなり」をやっていただきたい。おまけの「紙切り」を経て仲入り。


仲入り後は漫才のロケット団。僕は彼らが好きでねぇ。若いのに昭和の香り、浅草の匂いがするんだよね。


トリはもちろん一琴さん。時間が押してしまっていたので、トリネタはショート・ヴァージョンの「勘定板」。ウンコの話である。確か僕が一番最初に聞いた一琴さんの噺がこの「勘定板」だったような気がする。もはや十八番と言っていいかも。クラシックの殿堂「いずみホール」にうんこの話が響き渡った。


終演後、楽屋に挨拶に行ってちょっとおしゃべり。そしてこの「いのちの電話」運動には大いに共鳴するところであるので、ほんの気持ちだけのカンパをさせていただき、家に帰った。



は5月14日(金)から!!

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