柳家一琴の会《卯月》

久々の「柳家一琴の会」。当蕃茄庵イチ押しの落語家さん、柳家一琴さんの勉強会だ。なかの芸能小劇場にて。


長男・虎太郎(仮名・大2)「ふれあい小路」の「味王」で台湾料理を食べて出動。中野は闇市文化の土壌があるから美味い中華屋さんが多い。いい町だ。

本日の開口一番は「春風亭ぽっぽ」さんで「悋気の独楽」。小朝一門の女流。まだ女学生のような可愛らしさで、小生意気な定吉が凄くいい。

続いて一琴さん。痩せた・・・。髪伸びた・・・。ずいぶんイメージチェンジをされての演目は「羽織の遊び」。陽気で張りのある芸風は変わらない。

ゲストはコント赤信号小宮孝泰さん。役者が本業だけど、明大落研の出身だから落語も上手いのだ。演目は「つる」。鶴は昔は「首長鳥」といったけど「つーっ」と来て「るーっ」と来てつるになった、という実にばかばかしい噺。目をつぶってきていると「こちかめ」の「超神田寿司」のゲパルトばーちゃん(声の出演をされている)の語りを聞いているよう。でもスピーディーで愛嬌があって面白い。

トリは一琴さんで「つるつる」。名前は似ているけどこちらは大作。先代の黒門町文楽の名演を思い出す。笑いの中に見え隠れする人間の悲しい性が隠し味としてピリッと効いてる深い噺だと思う。大人の風のある一琴さんならではの「旦那の器」の大きさが出ていて聴き応えがあった。うーん、いいなぁ。


終演後、のんびりと中野ブロードウェーでも一回りしようかと思ったけど、今日は断念。このあとの予定が珍しくあるのだ。「お菓子のまちおか」での買い物もあきらめて中央線に飛び乗った。続きは明日。