スケーターズ・ワルツ

明日のために その⑪『キメラ 満洲国の肖像』(山室信一・1,008円・中公新書) 

キメラ 満洲国の肖像 

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「神よ あなたに私は新しい歌を歌い 十弦の琴をもってあなたに ほめうたを歌います(詩篇 144)」


なかの芸能小劇場」から急行したのは「くにたち市民芸術小ホール」。いつも「立川流」の若手の落語会を聴きに行く会場だ。

今日は落語じゃなくてピアノ。次男・三吉(仮名・中1)が通うピアノ教室の2年に一度の発表会だ。冒頭の詩篇の言葉はそのプログラムに書かれている言葉だ。

小学校低学年から大学生まで約20人が出演する。会場はステージの縁に出演者の数だけ鉢植えを飾る演出。客席はもちろん関係者中心。

低学年はひとすら可愛い。兄妹で習っている子達の連弾など実に微笑ましい。また、高校生ぐらいの生徒さんになるとさすがに本格的で、つい聞きほれてしまう。

三吉は前半の“浅いところ”に出演する。特にピアノが好き!って言うわけじゃないけど、やめるきっかけを失ったように小さい頃からずっとかよっている。

三吉の曲目は名曲、「ヘルター・スケルター」・・・じゃなくて「スケーターワルツ」。ワルトトイフェル作曲。

「スケーターズ・ワルツ」だけに滑り出しはよかったんだけど(上手い!)>途中からはガタガタッと失速、ジャンプに失敗して尻餅をついた浅田真央ちゃんの苦笑い状態、さらには酒気帯びバイクで捕まった織田信成選手の失意の記者会見状態。

まあ、練習不足は明らかだからしかたがない。芸事に一夜漬けは効かない。

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とは言え本人は緊張感を楽しめたようで、帰った後もナチュラル・ハイで極めて上機嫌だった。


ま、いっか。