結局、「TRICK」を見たのですが、「チキンラーメン」を食いたくなり、「麦とホップ」を飲みたくなってしまったよ。
さて、一昨日の続きである。
風邪をひいての検温中、職場の医務室の看護士さんとの雑談中、体調を聞かれて「ちょっと痺れが・・」と言ったことからの騒動を書こう。
最近時々、右手右足がちょっと痺れる。一日数回、一回につき4分程度。
それを言ったら、看護士さんの顔が強張った。
「血圧は高いですか?」
はい、高いです。
その場で計ったら160/105だった。普段から高い僕にしても高い。
「このまま終末を迎えないで」
えっ? っと思ったら、
「このまま週末を迎えないでください」
だった。
つまり、痺れは高血圧に起因するなんらか脳疾患ではないか、との心配なのだ。このまま医療機関が休みの週末を迎えるのは危険ではないか、と。
彼女の指示によって、業界の健康保険組合の診療所にタクシーで直行した。待合室で業界の知り合いに何人も会う。あまり会いたくないね、と淋しく微笑みあう。
内科。30代の若い医師の問診を受ける。身体上を引っかかれたり、こすられたり、ひねられたりする。くすぐったい。ゴムのハンマーで膝を叩かれ脚気の検査も。足がぴょこんと上がって面白い。
それらの検査の結果、とりあえず脳梗塞などの心配はないとのこと。ただ念のためにMRIの検査を受けよとのこと。ただこの診療所にはCTスキャンの設備はあるが、MRIの設備はない。そこで近くの私立クリニック「Sクリニック」を紹介された。
MRI。三菱総研の略称である(Mitsubishi Research Institute)。うそ。
「MRI」=「magnetic resonance imaging」=「核磁気共鳴画像法」。つまりわかりやすく言えば、核磁気共鳴 (nuclear magnetic resonance, NMR) 現象を利用して生体内の内部の情報を画像にする方法である。わからないか。ぼくもわからん。つまり科学の力で人体の「輪切り図」を見せてくれるアレである。
ただちに「Sクリニック」へ。瀟洒なビルにあるいかにも高級そうな医療機関。待合室には大型プラズマテレビがあり、室内楽のライブ映像が流れている。
受付の女性が美人だ。健保診療所からの紹介状を渡しつつ予約を入れる。若干の注意事項と禁止事項がある。
脳なので食事制限はないそうだ。助かった。
なぜか刺青の有無を書くある欄もある。足首の蝶のタトゥーは大丈夫だろうか(ノリピーかよ)。
軽やかに書き込む受付の美女の手元を見る。軽やかな筆裁き。やけに長い鉛筆が、その動作をより優雅に見せる。やはりイタリア製の高級品かなんかかなぁとつらつら見ていたら違った。
一番安い「木物語」。表面を塗装してない木地のままの鉛筆だ。そしてやけに長いのは、チビた鉛筆を未使用の鉛筆にボンドで接いでいるからだった。
案外、堅実なクリニックだった。
予約は17日月曜日の夜7時から。脳なので食事制限はないのが、助かった。さっきも言った。
つまり、明日である。
そういうわけで、MRI初体験のリポートは明晩、お届けします。予定。
「幻燈展」は5月27日(木)まで!!
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