「国立訪八団」北へ(2)八戸・洗心美術館観覧

〔5月23日の日記 その2〕

美術館をバックに「国立訪八団」で記念写真など撮っている間に順番が来た。


入場していきなり迎えてくれるのが山口瞳先生のパステル画「帽子」。


順路に従っていくとまず関頑亭先生のコーナー。

脱活乾漆の大作5点を筆頭に絵画・書など20数点が並ぶ。脱活乾漆とは粘土で作った像の上に漆と麻布を重ね貼りして、乾燥後は粘土を外して中を空洞にする技法。天平時代には盛んになされたが平安以降は途絶えていたのを頑亭先生が復活させた。

この洗心美術館の経営母体・コサカ技研のシンボルマークである頑亭先生の脱活乾漆作品「定印」ももちろん展示されている。同社の公式サイトにアップされているのでクリックしてごらんいただきたい


狛犬(阿)も脱活乾漆。下の写真の左がそれ。

デーリー東北

その隣の「胎蔵」「平成の祈り」ももちろん脱活乾漆。


リトグラフだが、先生が18歳のときの絵画作品「谷保の晩秋」も展示されている。


師・澤田政廣氏の作品も20数点展示されている。こちらもさきほどの同社の公式サイトにアップされている。クリックしてごらんいただきたい

僕がもっとも魅せられたのは「役の行者」というブロンズ像。40センチ足らずの小さな痩せたおじいさんの像のわけなんだけど、その力感たるや。それこそこの美術館を持ち上げちゃいそうなぐらいのパワーを秘めているように見える。


決して大きな美術館ではないが、見応えがあったなぁ。面白かった。おすすめ。



ミュージアムショップは準備中だったけどこれも楽しみだ。頑亭グッズが常設で買えるのはここだけ。Tシャツ、タイピン、ピンバッチ、ループタイ。もちろん著書も揃っている。さらにはマスヲさんと僕でつくっている嵐山・水丸・伸坊の「俳画カレンダー」も置いていただく予定。


嵐山氏と美術館がどう関係あるかというと、特別展の「俳画・詩画新作展」のプロデュースが嵐山光三郎氏なのだ。こちらもすごいぞ。


こちらについてはまた明日、書こう。



〔明日へ続く〕



は明日、5月27日(木)まで!!

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