「国立訪八団」北へ(17) ここでも「春の鮫」が。

大洋食堂は陸奥湊駅の駅前にある。

どのくらい駅前かというと、このくらい駅前である。


マスヲさん、H美ちゃん、タケちゃん、タクマ幹事長、ディラン氏、僕、の6人で店に入った。店はうなぎの寝床のように間口が狭く奥が深い。長ーーーいカウンターの奥に小上がりがある。


黒光りした店内の壁にはビッシリと芸能人の色紙。こういうのが嫌いな人には我慢ならない空間だろう。僕は好き、芸能人の色紙。


ここは注文のシステムのユニークさで有名だ。チラシの裏を切ったメモ用紙に注文と名前をフルネームで書いて渡すのだ。苗字だけだとおばちゃんに「下の名前も書いてください」といわれてしまう。まるで「ぜんざい公社」である。


みんなまじめに本名のフルネームで注文を記入。マスヲさんがマイケル・ムーア、タケちゃんがバッファロー吾郎くらい言ってほしかったが、おばちゃんにはわかってもらえないだろう。


僕はウニ定食を注文。たっぷりのウニと、10種類以上のラインナップからチョイスしたお刺身がつく。


ラインナップの中には「サメの味噌がけ」なんてのもある。「まさしく“春のサメ”」とも思ったが、サンマの刺身の誘惑には勝てなかった。1500円なり。

隣で「海鮮ラーメン」を食べながら缶ビールを飲むディラン氏。ついうらやましくなって「僕も缶ビール!!」と言ったらおばちゃんに「紙に書いてください」と言われてしまった。


そんなこんなで飲んで食べていたら国立訪八団のY夫妻が暖簾をくぐってきた。「鮫に行ってきた」とのこと。雨には雨の風情があったことと思う。そして鮫ではイツキ嬢とN子ちゃんにあったとか。みんなアクティブだなぁ。


これから少し観光するという本隊とはここで解散。僕は先に帰る。


12時21分の八戸線に乗って八戸に戻り、新幹線「はやて」に乗るつもり。


八戸線の車内。八戸セメント小中野工場の撮影に再挑戦。こんどはちょっとは上手に撮れたかな。







〔明日に続く〕