頂点の玉座
そういうわけで、長らく親しんだ車椅子「ベン・ハー2号」を手放した。
椅子として重宝していたので、テレビを見るときなど不便、が予測されたので、予め自宅から椅子を取り寄せておいた。
折り畳み式のレジャーチェアだ。
「APEX」というメーカーのカップ・ベンダーのコーヒーのポイントをためてもらったもの。
骨組みがアルミでなくスチールなので、重い。ツレには持てないので、長男・虎太郎(仮名・21歳)に持ってこさせた。
座面が低いので、座るとどうしてもふんぞりかえったエラソーな格好になる。ひじ掛けがないので「ディレクター・チェア」ではないが、黒澤明に似合いそうなかたちになる(ハイドンの交響曲「驚愕<びっくり>」が聞こえてきそうではありませんか)。
レジャーチェアである。河原でバーベキューなどをする時などがもっとも似合いのシーンだろう。
鍋料理に鍋奉行、さらには灰汁(アク)取り専門の「アク代官」がいる。同様に、バーベキューにもやたら仕切りたがるウルサがたの「バーベ級長」がいるそうだ。うむ、この椅子に似合いそうだ。
いずれにせよ、位人臣を極めた者、若しくは皇帝の「玉座」と言えよう。
そして「APEX」。「頂点」という意味である(手元に辞書がないので不確かだけど)。つまり、
「APEXのレジャーチェア」
直訳すれば、「頂点の余暇椅子」だ。
ま、この玉座、僕が今ここで背を丸めて携帯電話でブログの更新をしているぐらいだから、。
あまりありがたくないなあ、どう考えても。