ギャラリーな晩秋
午前。メル・トーメ。通称、ベルベットの霧。
午後。ビル・エヴァンス。
病室の窓の外は梨園。とうに収穫は終わり、黄落もチラホラ見られ、廃園の趣き。まるで印象派の絵画のよう。
某日、寛也師匠と入れ替わりに来客。大きな額縁を抱えた「ギャラリー・エソラ(カフェ・キャットフィッシュ)」のマスヲさんと助手の小魚ちゃんだった。
刻限までつい話し込んでしまった。元気なころの日曜の午後がよみがえった。あの時間を取り戻すためにもリハビリ頑張ろう。
関頑亭先生からの「薬師如来来迎図」と並べたら、まるで画廊のように。
先の「病室の窓の廃園」とあわせて次の一句を得た。
病床が画廊(ギャルリ)となりし秋の窓
「画廊」を「ギャルリ」とフランス語読みしたところが印象派でしょ?