枯野往く


業務連絡。明日明後日の26日(日)27日(月)は「リハビリ外泊」のため、病院を不在します。



最近はリハビリの歩行訓練も高度化、というか複雑化しつつある。


ただ単に歩くだけでなく、水を満たした茶碗を乗せたお盆を持って歩いたりする。江戸からくり茶運び人形のようである。


「『大人の科学』の付録かよ!?」

と自己ツッコミしながらやっている。



午後、ツレと散歩。多摩川まで遠征。


かつて河畔にあったランドマーク「さくらサンリバー」の場所はマンションになっていた。


「さくらサンリバー」。パチンコ、焼き肉、ボウリング、テコンドー道場を備えた総合レジャービルで「モランボングループ」の経営だった。


関戸橋下の河原を歩く。一面の枯野。フカフカの葦原も土手の傾斜も、杖を使い、時にツレの手を借りて難なく踏破。


ずっと前、ここで鮭の稚魚の放流をしたことがあったよね。育成会の行事で。


「あー、そんなことがあったわねー」


この橋を渡ったところに、今は故郷でもない群馬県に引っ越しちゃった友達のM君の下宿があってね。始終入り浸ってたんだ。おんぼろでさぁ‥。


「蕃ちゃん、ここに来るたびその話するね」





日も落ちかけ寒くなったので、病院近くのガストへ。


ドリンクバーで「茶運び人形」を実践。


満タンのカプチーノで3往復、一滴もこぼさず。<こしおれ>

多摩川の枯野往く汝(な)と我と杖