春時雨の中、歯の治療へ

冷たい雨や、時々雪が降ったりやんだりの寒い一日。


午前、某ジムまでの短い距離だが、「左手に傘右手に杖」を初体験。太平記風に言えば、


「馬手(めて)に杖、弓手(ゆんで)に傘」


である。なかなかバランスをとるのがむずかしい。これも練習が必要だな。




今日は夕方に、歯科医院の予約をしている。先日、鍼灸院でさっと首に触れるなり「歯が悪いね」と指摘されて、慌てて予約したのだ。休職中に治せるところは治さないと。


昼食は昨日買ったフランスパンを中心に。大好物のベビーチーズを齧ったとたん、奥歯が折れた。まるで歯科医院の予約にあわせたかのようにタイミングよすぎ。力尽きた感じ。曰く、



死期を悟った家猫が誰にも別れも告げずにいなくなるような、



年老いた象が静かに群れを離れるような、



「ブルースブラザース」で過酷なチェイスを逃げ切った愛車「ダッジ」がシカゴ市庁舎の前でバラバラになるような、


夜通し走ったマラトンの伝令兵が戦捷を告げると同時に息を引き取るような、



そんな感じ。



診ていただいたら折れた歯については絶望。ほかもかなり根深い。結構時間がかかりそう。特に僕は脳梗塞再発の予防のために血液が固まりにくい薬を飲んでいるので抜歯にも慎重を期さざるを得ない。結構、時間がかかるかも。


とり急ぎ、すでに痛みが強いところから治療を始めていただいた。<こしおれ>


春時雨 虫歯に沁みる 夕べかな