体育館改修完成記念 “国立一中の校歌を1000人で歌おう”

午前は母校の国立一中へ。僕の在学中からある古い体育館の耐震工事をはじめとする改修工事が完成したそうで、その記念イベント「国立一中の校歌を1000人で歌おう」に行って来たのだ。生徒、保護者、卒業生を糾合し1000人という大人数で効果の斉唱をしようというイベント。動員が微妙という噂を聞いたので杖をつきつき行ったのだ。枯れ木も山の賑わいの枯れ木としてね。ツレと二人連れ。


僕は「愛校心」というのは、ほぼない。出身高校が無くなったとき(移転して名前も変わったので廃校といってもいいだろう)も「あれま」としか思わなかったし。ただこういうイベントの企画、立案、実施をする方々、特に現場スタッフとして汗を流す方々には最大級のリスペクトをもっている。だから迷わず伺った。もしかしたら同級生に会えるかもという思いもあった。


「国立一中」と染め抜かれた揃いの法被に身を包んだスタッフの皆さんに誘導されて体育館へ。念のためスリッパ持参で行ったのだけど、シートで養生してあって土足オーケーなのは助かった。


体育館はどう新しくなったのかはわからない、元を知らないから。いや知ってはいるんだけど30数年前だから当然忘れてる。


来場人数はパッと見、目標到達微妙かなと思ったが送れて来場する人もいて、公式発表は1007人だった。慶賀。


目標クリアはめでたいが、会場の寒さには閉口した。人いきれで直に暖かくなることを期待していたのだけど、ドアを開放しているのでコートを着ていてもx最後まで寒かった。


下は会場の風景。


卒業して35年。校歌は忘れていはいないが、かといって覚えてはいなかった。へえ、エンディングこんなんだったっけ。2,3コーラス目もあったんだ。


式典最後の万歳三唱は意味不明ながら、世話人の皆様、生徒諸君、お疲れ様でした。


同級生に会うことは無かった。



帰り道、旭通りで後ろから、


「蕃茄くん!!」


の声。タクシーの窓をあけ、作家の嵐山光三郎先生が手を振っておられた。


「元気そうに歩いているなあ。よかった、よかった」


ありがとうございます。



ところが元気だったのはそこまでで、うちに帰ったらどっと疲れて午後は寝込んでしまった。寒いところに一時間立っていて腰が痛くなったというのもあるけれど、大事なことを忘れていた。


僕は学校が苦手なのだった。もちろん在校中から。行かないですめば行きたくなかった。卒業後も友達には愛着はあるが学校そのものに対してはほぼ、ない。別にいやな思い出が多いとかそういうことは全然無くそれなりに愉快に過ごしていたと思うのだけど。


だから子ども等が学校に行くようになっても、授業参観で成長振りに目を細めるなんていうことは無いので、たまに行っても10分が限界だし、運動会も早起きしてシートで陣取りをするなんてことは考えられない。スポーツ観戦の趣味はないし。


でも学芸会(学習発表会)は別。芝居見物は好きなので、自分の子供の演しものくらいはちゃんと見る。



そんなわけで苦手なことをして今日は疲れたんでもう寝ます。世話人の皆様、お疲れ様でした。おめでとうございます。<こしおれ>


卒業歌 覚えぬ日々の 憂いかな