猫のクルマは年齢不詳


花曇か。寒い。


午後、ツレと散歩に出たついでに大学通りの北島金物店で買物。


キャリーカート。1980円。



以前はうちにあったはずなんだけど最近見当たらない。多分どこかに荷物を運んで忘れて手ぶらで帰ってきたんだと思う。同病の長嶋さんは大昔、球場にカズシゲを連れて行き置き忘れて帰っちゃったって言うから、それよりはましかな。比べるのが間違い?


重い荷物を運ぶとき、以前は車を使っていたのだけど僕が運転できなくなっちゃったので必要になったのだ。


実はおととい府中の戦友・Kさんのホームを尋ねた時、近くのコメリで探したんだけどあいにく無かった。


猫車ならあったんだけど、猫じゃあまりに本格に過ぎる。


猫車をご存知だろうか?


僕の得意技。 それは横車。


高松英郎の得意技。 それは地獄車 (梶原一騎原作「柔道一直線」。「衆道一直線」は戦国大名の嗜み)


所沢と三鷹を走ってる・・・。 それは猫バス。


猫車はこれ。

工事現場などで重用される一輪車。悪路も傾斜地も操縦者の膂力さえあればどんなところでも。他の台車などと比べて格段に高い踏破力を持っている。最新の研究では『三国志』で諸葛亮が発明したと伝えられる兵糧運搬車「木牛流馬」もこの猫車様のものではなかったかと推理されている。俺にね。


ところで猫車をはじめとする台車などよく、「2才」とか「3才」とか表示されているんだけど、これなんだか知っていますか?


もちろん年齢ではない。2歳児3歳児に猫車が使えるものか。三輪車がせいぜいである。


「才」というのは荷物の「嵩(かさ)」の単位。物を運搬するときに問題となるのは重量よりもむしろ嵩(=体積)。たとえば鰹節パックの「花かつお」の軽トラ一台分と、水のペットボトルの8本入り段ボールの軽トラ一台分。重さは桁違いだけど運賃は極端な話、同一。つまり重さはどうでもいいの、肝心なのは嵩、つまり体積。


「1才」が一辺一尺の立方体。つまりタテ30センチ、ヨコ30センチ、高さ30センチ。だから2才の台車だったら、30×30×30の段ボール二つ運べる台車ということ。猫車もしかり。ちなみに上の猫車は3才。



さて、このキャリーカートは何才かなと思って保証書を見たら「15キログラム」とあった。ありゃ。


つまり年齢不詳ということで・・・・・。<今日の一句>


往来の 猫に齢(とし)問う 花曇り