「つげ忠男展」(南青山・ビリケンギャラリー)


原宿でTシャツを買った後は明治通りを一気に南下して渋谷へ。


「ゴールデン・ウィークは美術巡り」の第2弾。黄金週間の始まりに沸く明治通りに銀の杖の音が響く。黄金の街も銀の杖もキラキラと眩しい。いやそれは点眼薬の作用だ。


ビックカメラの角を回って宮益坂へ。通りなれたるこの坂も病後は初めて。こんなに急峻だったっけ? 途中、モデルガンショップの「ウェスタン・アームズ」で一休み。


246と合流して「こどもの城」や青学の前を通り過ぎて「骨董通り」へ。ハンティング・ワールドの角を入ると「ビリケンギャラリー」。懐かしいおもちゃの展示・販売や絵本出版(ビリケン出版)でも知られるビリケン商会さんの展示スペースだ。



今回の企画展の会場だ。あ、「つげ忠男展」ね。


つげ義春の弟としても知られる孤高のマンガ家・つげ忠男さんの作品展で、70年代〜80年代の漫画原稿やカット、描きおろしの新作等、多数展示している。昨日はその初日だったのだ。


会場はこのような雰囲気(ビリケンさんのサイトから借用)。


つげ忠男展
  
 ↑ クリック!!


なかでも右から三番目のアブドーラ・ザ・ブッチャーテリー・ファンク(かな?)に毒針殺法(エルボー・ドロップ)かーを決める瞬間のカラー・イラストが印象的だった。


で、初日のパーティー。あいにくつげさんの登場はなかったが、久々に「柘植者」のみなさんが一堂に会するにぎやかなものとなった。


曰く、北冬書房の高野主宰と助手のK子さん、ワイズ出版の岡田社長、古書肆「喇嘛舎(らましゃ)」店主の長田さん、映画監督の山田勇男さん、マンガ家のまどの一哉さん、西野空男さん、貸本マンガ史研究会からちだ・きよしさん、三宅政吉さん、アナーキストの(アナーキストは職業じゃないか)の久保隆さんなどなどが集まって車座で語らった。



「蕃茄さんは病気されて、人生観とか生命観とかに変化ありました?」

うーーんないですねぇ。つーか、そういうもの ( 人生観とか生命観 )、もともとないですから。


そしてこの展覧会、イベントが目白押しだ。今後の予定としては、

<イベント予定〉

■ 5月5日(木・祝)
つげ忠男サイン会 / つげ忠男×うらたじゅんトーク
午後5時〜/無料

■ 5月7日(土)
近文絵ライブ(つげ忠男原作・映画「無頼平野」石井輝男監督作品に出演)
午後6時〜/無料

■ 5月8日(日)
西野空男トーク「肉体労働とはなにか」
午後6時〜/無料

■ 5月10日(火)
あがた森魚ライブ(映画「無頼平野」に出演)
午後7時〜/入場料1500円

■ 5月11日(水)
山田勇男トーク「老いとエロティシズム」
午後6時半〜/無料

■ 5月12日(木)
高野慎三トーク「60年安保闘争つげ忠男
午後6時半〜/無料

会期は5月14日まで。お見逃しなく。<今日の一句>


黄金の 街で光るや 銀の杖


?