嵐山光三郎企画「月光展」( 銀座・月光荘画室 Ⅱ )


ゴールデンウィークは終わったが、僕のアート散歩は終わらない。なしくずしに。


「一日一句」とおなじ。退院の日までというお約束がもう5月に入ってしまった。僕の公約はあてにならない。政治家にならなくて良かった。


今日の行き先は銀座。「退院したら景気づけに銀座のタカゲンで杖を買う」という入院中の公約も果たさぬまま杖を買い続け、5本になってしまった。足は2本しかないのに。足は2本、杖は5本、衆寡敵せず。斉藤緑雨 ( 言わない、言わない)。


それはともかく、向かったのは銀座の老舗画材店「月光荘」。


月光荘
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今日初日の「嵐山光三郎企画・月光展」へ。月光荘の創業95年を寿いで嵐山先生が企画した。


月光展
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嵐山先生の仲間たちが揃い踏みで、メンバーは下記の通り。(50音順・敬称略)



 浅生ハルミン


 嵐山光三郎


 安西水丸


 池内紀


 石田千


 岡部憲治


 梶屋隆介


 坂崎重盛


 関頑亭


 立川志らく


 高橋洋子


 田村セツコ


 中村誠一


 成田勝


 冨士真奈美


 松田哲夫


 南伸坊


 村松友視


 矢吹申彦


 渡邊直樹


上の名前の中で、ひとりでもピン!!と来る人があったら迷わず行ったほうが良いよ、面白い展覧会だから。


作品形態はフリー。俳画もあれば、イラストつき直筆エッセイもあれば、カラーイラストもあり。


あくまで「月」をテーマに俳画を手がけたのが嵐山先生。鏑木清方ばりの美人画。子ども時代の思い出をイラストつき直筆エッセイにされた池内先生の隠しテーマは「歳月、年月」か。矢吹先生は宮沢賢治がテーマ。さまざまな情景の中に小さく賢治のシルエット ( 影法師) が佇んでいる。冨士さんの美人画はあくまで妖艶、セツコさんの美人画はあくまで可憐。頑亭先生の仏画はほっこりとやさしく脱力している。


会場では嵐山先生の秘書の中川さん、憧れの名雑誌「銀座百点」編集部のUさんとお会いできて嬉しかった。


この展覧会から出て空を見上げたら煌々と月が輝いて・・・・いたら良かったんだけど、あいにくの五月雨空。



それでも月が恋しい僕は有楽町へ。有楽町駅前は交通会館地階の「いきいき富山プラザ」で富山銘菓「月世界 ( つきせかい )」を購入した (実は僕の本貫は富山にある)。



城下町は茶道が盛んなので必ず美味しいお菓子がある。これで今宵の月を偲ぼう。




嵐山光三郎企画・月光展」。5月21日(土)まで。詳細は下記の画像をクリック。


月光展
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揃い踏む 五月雨月夜の 影法師


五月雨も 降り残してよ 月光荘  (慶賀。平泉世界遺産)
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