懸案の映画を見に行ったのだが


電車が遅延して想定外のルートで行ったら、ある老舗映画館の前を通った。気になる映画がかかっている。去年の10月に単館で封切られた邦画。気になっていながら公開時に見そびれていた。見そびれるはずだよ、入院していたんだから。


それにこの映画館には運命的なものを感じるんだ。去年の9月に「尾道3部作特集」がかかり、怪友トニー・セイントと「45歳以上男子限定ツアーを組んで行こうぜ」と盛り上がっていたのだ。



大林宣彦ファンの僕はもちろん3作コンプリートしたかったんだけど、原田知世専門店のトニーは「時そば vs かけそば」、通称「時かけ」だけでもよかったらしい。


しかしこのツアー、残念ながら流れてしまった。流れるはずだよ、僕が入院しちゃったんだから。



でも、電車の遅延のおかげでまたご縁が繋がった。そんな偶然に感謝して、用事が済んだ夕方、また出直した。



いやしまったしまった。おおはずれ。想定外、想定外。


いやいい映画なのかもしれないけど僕にはまるで理解不能。50分で限界となり途中退出。チケット代はもったいないけど、今の僕には時間の方がよりもったいない。サイフの小銭より時計の方が重い。


早く帰ったおかげで「おみやさん」に間に合った。


京都鴨川東署、定年はないのか。




<今日の三句>


客席が 拷問となり 玉の汗


夏の宵 サイフと時計 比べけり


憧れも 迷宮に入る 梅雨湿り


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ご意見、ご希望は下の「コメントを書く」欄へ。内密な話はメールで。