いま話題の「格安バスツアー」に参加してきた。参加費たったの3,000円。ところが大変、お土産屋に拉致されて工場直売の宝飾品を…、なんて経験をすればいいレポートができるのだけど。
国立市にある約20件の画廊の連合体「国立ギャラリー・ネットワーク」主催の文化事業、恒例の「美術館ツアー」に行ってきたのだ。公的な補助が降りるので参加費はたったの3000円。毎年大人気で今年も2倍以上の競争率だったらしいが、運よく当選。
貸し切りバスで向かったのは、千葉の「ホキ美術館」。
一昨年できたばかり。「写実絵画専門」という珍しい美術館だ。ホキは館長さんの名前。保木さん。裸一貫から事業を起こしてサクセスを掴み、私財を投じてこの美術館を作り上げた立志伝中の人物だ。
ずっと行きたかったんだけど、遠くて行かれなかった。今回がいいチャンスだった。
一橋大学前を7時半に出発。
約50人の車内の平均年齢は高い。僕が最年少、ということはさすがにないけど、平均年齢は下げたと思う。7:3で女性が多い。そして数少ない男性のほとんどは夫婦者の片割れ。男性の単独参加者は少ない。僕くらいかも。2時間ドラマなら最初のサービスエリアで変死体で発見されるキャラだな。
現地についたのは10時30分。やっぱり結構かかる。最寄の鉄道駅は「土気(とけ)」。
たてものはユニークな現代建築。2011年の「日本建築大賞」を受賞とか。下の画像がそれ。
1980年にここからネオナチの車が転落しませんでしたか? と聞いたが誰も知らなかった。
「ホキ美術館」はクリックしてサイトを見てもらえばわかるけど写実画専門の美術館。館長の個人コレクションがほとんど。森本草介、野田弘志、中山忠彦、そして大人気・諏訪敦ら日本の現代作家約40人による写実絵画約300点。
写実画というと、アート界ではあまり省みられることのないジャンルだけど、ここまで集まると圧巻。しかも現物を見せられるとその技量に圧倒される。
僕は滅多に買わない図録を買ってしまった。自分にお土産。
約2時間たっぷり鑑賞して昼食。昼食つきが嬉しい。会場は隣町のリゾート施設でバイキング。
再び出発場所の一橋大学前で無事解散したのは5時。10時間弱の旅。ギャラリーネットの皆さん、ありがとうございました。
ああ面白かったと思ったら我が家の前に警察車両。
慌てて帰ったら、誰も逮捕されてなかった。よかった。単に駐車していただけみたい。
リビングでは長女・花子が興奮状態。思い切って今まで欲しかった画集を買い捲ったらしい。床に並べて悦に入っていた。
そんなところに僕がホキ美術館の図録をぶら下げて帰ったのである。
飛んで火に入るなんとやら。「あ、ありがとう」と花子コレクションの収蔵品になってしまった。<今日の一句>
房総の写実の春に酔いにけり
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