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3月21日、通院のために府中に行ったついでに府中市美術館に行ったけど閉館日でガックリして帰ったことは書いたよね。もちろんそのままでは終わらせやしない。
もちろん、「I Will Be Back」ってつぶやきながら帰ったのである。そう、ビートルズの「ヤァヤァヤァ」のラストナンバー。
いやそうじゃなくて「ターミネーター」の方ね。
でも決意としては「Will」というよりもっと強い「Shall」かな。
つまり「I Shall Return」
マッカーサーが敗戦後の日本に降り立ったのが厚木の基地。ここ、府中市美術館を含む「府中の森公園」は航空自衛隊府中基地(もちろんその前は旧日本軍)の払い下げ地。基地つながりでやっぱりここはマッカーサーで行かないと。
そして今日。思いのほかに早く行かれた。「Will」を「Shall」にした甲斐があった。
現在開催中なのが、「三都画家くらべ 〜京、大坂をみて江戸を知る 」。
三都とは江戸、大坂、京のこと。三都で生まれた絵の数々を、その風土ならではの造形感覚や趣向に注目して眺めてみようというのがテーマの由来。なかなかにむずかしい。何はともあれたくさんの画家のいろいろと結構な絵を見せていただけるのはありがたい。
曰く、伊藤若冲、長沢蘆雪、円山応挙、与謝蕪村、尾形乾山、曾我蕭白、等 (以上、チーム京)、狩野探幽、歌川国芳、英一蝶、亜欧堂田善、谷文晁、等 (以上、チーム江戸)、森狙仙、岡田米山人、月岡雪鼎、福原五岳等 (以上、チーム大坂)。
なかでも伊藤若冲の作品《垣豆群虫図(かきまめぐんちゅうず)》は85年ぶりの公開だそうである。貴重。
僕は寒山拾得が好きでねぇ。最高にカッコイイと思いません? そのビジュアルといい生き方といい。
面白かったのが長澤蘆雪の《なめくじ図》。ナメクジの軌跡に何か哲学的な示唆があるのじゃないかと言うような深読みを誘う遊び心が楽しい。
見応えあったなぁ。すごいぞ、府中市。前期と後期で若干の入れ替えがあるらしい。後期も行かなくちゃ。
会期・開館時間 5月6日(日曜日)まで。4月17日から後期
午前10時から午後5時まで(入場は午後4時半まで)
休館日 月曜日(4月30日をのぞく)
入館料 そんなことよりこの展示は同館オリジナル企画なので巡回しません。
今回、初めて車で行った。タイミングがよければ無料駐車場にとめられる。お言葉に甘えて金網沿いに駐車した。金網の向こうは現存する航空自衛隊府中基地(もちろん元は旧日本軍基地)。
フェンスの向こうを何気なく見てびっくり。琴線ふれまくり。これはやっぱり「I Shall Return」だ。
人形作家・石塚公昭さんならこの前に誰を立たせるだろうか。僕なら・・・・島尾敏雄かなあ。<今日の一句>
春愉し 三都を巡る 夢の旅
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「人魚の夜と夜:山田勇男人魚幻想画展」は3月31日(土)まで。
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蕃茄山人はなぜステッキを持っているのか・・・・。