石塚公昭人形写真展「夜の夢こそまこと」、いよいよ明日開幕である。あっという間だ。
もちろん場内のセッティングは昨日のうちにほぼ出来ている。
もうほぼやることがない段階まで来ているので。懸案事項を片付けた。看板照明の設置だ。機材は夏のうちに買ってあった。でも暑くて屋外作業を避けているうちに寒くなってしまった。
でもここまで日が短くなるとやはり必要、と腹を括った。照明を外壁にボルト止め。外壁は薄いのでアンカー仕様。アンカーと言ってもリレーの選手ではない。ましてや鳥越俊太郎でもない。あと、配線。
作業を終えたところで作者の石塚氏来廊。
展示の最終チェックをしていただいた。
それとともに追加出展作品が一点あってそれをお持ちいただいた。
ところで皆さん、映画の「黒蜥蜴」見た? 1968年の深作欣二作品。原作の小説は乱歩だけど戯曲は三島由紀夫。だからこの映画の原作者は乱歩というよりは三島。
美輪明宏(当時・丸山)演じる黒蜥蜴は社交界の花形。でもその正体は非情の大泥棒。異様なのがそのコレクションルーム。宝石や美術品に並んで、美しい日本青年の生き人形、つまり剥製が展示されているのだ。そしてその「人間の剥製」を演じたのが、三島由紀夫なのである。市ヶ谷の防衛庁でのあの衝撃的な死の2年前の映画。
なんてことを踏まえた上で見ると、この追加出展作品、すごく面白いでしょ。
打ち合わせを終えて石塚氏が帰られたときには外はすっかり暗くなっていた。
看板照明、いい感じ。
・・・・・・・・いよいよ明日、開催・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
石塚公昭 人形写真展「夜の夢こそまこと、ふたたび 江戸川乱歩2012冬」
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