「ガロ展2」初日

ガロ系表現者たち<2>」、どうなることかと思ったが無事初日を迎えることが出来た。


昨日は結局完成する前に日付が替わってしまい断念。


今朝、「純と愛」が終わると同時に作業開始。昨日のうちに脳内シミュレーションは出来ていたので効率よく動けて定刻にオープン。掃除も完璧。一応。


開店直前に宅急便。


一昨日、青林工藝社にうかがったのはこの日記に書いたとおり。そして同社のご厚意で同社の出版物のうち「極めてガロ系」なものを販売させていただくことになったのだ。陳列状態は下の画像。



5アイテム

その一 「ねじ式 つげ義春作品集」

   かつて、つげファンなら必ず持っていた本に大判の「つげ義春作品集」がある。文庫判や新書判もいいけどやっぱりオリジナルサイズで読みたいもんね。しかし、出版元の青林堂がやめてしまったので入手が困難になっていた。そこで正統の後継者たる青林工藝社がほぼ同じ体裁で出してくれた。エッセイや資料も再録。


その二 「PH45.グッピーは死なない」

  1991年。美人画、美少女がの大家としてすでにその地位を確立していた林静一氏が挑んだ革命的マンガ表現。これでもかとリアルに迫る過激なセックスシーンに圧倒された。これも青林堂のあとをうけて青林工藝社がオリジナルサイズで発刊。



その三 勝又進「赤い雪」

  水木しげるつげ義春絶賛の作品集


その四 勝又進「深海魚」

  これは必読。3.11以降を予見したともいえる大作。原発の下請け労働者の姿をリアルに描いた問題作。東北出身で、しかも大学院で原子力を専攻していた勝又だから書けた作品。30年前の作品とは驚き。その慧眼に圧倒される。「今だから」再編成して復刊。


その五 近藤ようこ「戦争とひとりの女」

 GHQ検閲で大幅の修正を余儀なくされた坂口安吾の作品の無修正版をマンガ化。映画化もされGW公開。





閲覧用資料も面白いはず。レアなものもある。



上の写真の左上から時計回りに、


その一 鈴木翁二「まばたきブック」(銀音夢書房)


その二 つげ忠男「どぶ街」(跋抜羅社)。たしか限定300だったなぁ。


その三 「佐々木マキ作品集」(青林堂)・・・今は絵本作家になってしまった佐々木マキが如何にとんがったマンガ家だったかよくわかる本。


その四  「つげ義春選集(全10巻揃)」(北冬書房)。これは500かな。



その二、その四あたりは持ってる人はまずいないと思う。もし持っていたら名乗り出てください。謝ります。あ、青林工藝社関係者や北冬書房関係者は除外ね。あと「まんだらけ」関係者も。



今回久々には例のトラックが陳列台として登場。うらたじゅんさんのイラストを乗せた。



こうしてみると渋谷や新宿をゆっくり流している宣伝トラックみたいだね。



予想通り平均年齢が高い企画となった。男性が多い。



午後、玄関を開ける音とともに「これ勝手に入っちゃっていいんスか」の声。聞き覚えのある声。知り合いかと思ったらテレビでよく見るタレントのD氏。聞き覚えがあるはずだ。


お忍びだといけないので特に名を秘すが、ぼくとおおよそ同年代かな。俳優としても活躍中でNHKの朝の連ドラ「梅ちゃん先生」や「おひさま」にも出演されている。


「なつかしいなぁ」「いいなぁ」といいながら熱心にご覧になっていた。小説も書く文人肌の人だが、どこにでも隠れているなあ「つげ者」は。



明日あたり、アクセス1,111,111、行きそうだな。踏んだらメールしてね。なんかプレゼント(投げやり)。



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