映画「シュトルム・ウント・ドランクッ」初日

夕方から渋谷へ。


今日初日の「シュトルム・ウント・ドランクッ」。


それに伴い近くのポスターハリスギャラリーで開催中の「山田勇男展」を訪問。



山田監督と、評論家の久保隆さんがおられて歓談。



パンフレットを購入。



非常な良くできていて読みごたえがある。写真、コラム、詩、マンガなど満載。あとでゆっくり楽しもう。


最終ページのスタッフ一覧。協力、撮影協力の欄に注目。「自称・ひとりフィルムコミッション」としていくつかの爪痕を残すことができた。




国立という町は絵になる風景も多くロケに使われる機会も多いが、本田家、谷保天満宮、滝乃川学園、南養寺、と国立が誇る文化財が勢ぞろいする劇場映画は前代未聞と思う。


そこから上映館のユーロスペースへ。



渋谷区文化村入ル。左ラブホ、右ラブホ、向かいラブホという好立地。


映画については去年の試写会の時に詳しく書いた。(←クリック)


舞台は大正時代、関東大震災の前後。「アナキスト」の若者たちの青春群像がビビッドかつリリカルに描かれている。そして映像は切なく妖しい山田美学が終始、貫かれている。


役者が良い。舞台で経験を積んだ手錬れが集合していている。中でも僕が痺れたのがアナキストの一人、和田久太郎役の吉岡睦雄さん。いいなぁ。生真面目ゆえの奇矯と純情ゆえの無頼が切なく、泣ける。


今回はさらに「自分がどこで映っているか」とか「自分が推薦した○○がどう使われているか」など余計なことを気にしないで済んだのよりじっくり楽しめた。


トレーラーはこちら。




終映後は舞台挨拶。


司会はプロデューサーの古屋氏。


古屋氏の奥さんはこの映画に出ていて、梨屋のおやじ(シバさん)の身重の妻を演じている。なぜ身重という設定にしたかというと本当に臨月だったから。クランクアップ直後に無事出産された。


そのため古屋プロデューサー、赤ちゃんを抱っこして舞台挨拶の司会をするという微笑ましき奇観。


関係者打ち上げにも誘われていたが、すでに11時近かったので辞退。


帰りの井の頭線でパンフレットを貪るように読んだ。


夢中で読んでいたら、目の前を浴衣を着た巨大な人影が通った。見たら若いお相撲さん。



井の頭線に力士とは珍しい、どこの駅だろうと外を見たら終点吉祥寺。折り返し発車の直前。間一髪だった。



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