ちゃぶ台の日々、もといサンドペーパーの日々である。
頑張りすぎて今朝起きたら激しく筋肉痛なので一休み。次のステップについて考えよう。
家具デザイナー・朝山隆さんのアドバイスでは、木目を生かすならステインがいいとのこと。
契約書の余白に捺すけど本当は怖いという…。
そうじゃなくて「ステイン=stain」。つまり「よごし」のこと。
通称・オイルステイン。つまり塗料を「塗る」のではなくオイルで「汚す」の。
「stain」とは汚れのこと。ちなみにステンレスは「Stainless steel」。つまり汚れが付かない鋼材のこと。だからホームセンターや建材店などで「ステンレスの流し台」を「ステン流し台」などと略すのは全く正しくない。
つまり「セックスレス」を「セックス」と
略すようなものである!!
いやなにも大文字で書くほどのことでもないが。
そんなわけでステインオイルを求めて某ホームセンターの塗料売り場に行った。おどろくほど豊富な品ぞろえである。
豊富すぎてめまいがしてきた。
とりあえずステインオイルをさがす。
ガーーン。もちろんあった。あったけど大瓶しかない。なにも僕は壁を塗ろうってんじゃないんだ、小さなちゃぶ台の天板を塗ろうというだけだ。
そこで方向転換、違うものにしよう。
でもめまいがするような「多様性」である。迷う。
本当にめまいがしてきた。
迷った時はプロに聞こう。
と言っても店員さんに聞くのではない。僕は携帯電話屋さんでは借りてきた猫のようだが、ホームセンターだったら大抵の店員さんよりも詳しいぞ。
棚にもっとも多くの商品があるメーカーの大缶を一つとった。何故「大缶」かというと説明書きの文字が大きいからである。老眼で小さい字は見えない。
裏面に記載されている本社の電話番号に携帯電話で電話した。
もしもし、古いちゃぶ台に色を塗ろうと思っているんですけど、塗料の選び方を教えてください。
若い女の人が出て、
「毎度ありがとうございます。お客様、どちらのホームセンターさんからおかけですか?」(手慣れた感じ。きっと塗料売場にいる客からの携帯での直電が多いのだろう)
A市のBホームセンターの塗料売り場から電話してます。
「では折り返し当社の担当のものから電話させますのでその場でお待ちください」
・・・・・・・・・・
5分後、中年男性から携帯に電話がかかってきた。
「ちゃぶ台を塗られるんですね」
ありがたい、ちゃんと話が通じている。
「木目は出しますか。でしたら油性のニスがいいですね」
水性でなくて油性がいいですか?
「はい、丈夫さが全然違います」
色は濃い目にしたいんですが・・・・。
「それだったらオークがローズですね」
もし、木目を生かさないんだったら・・・
「油性のペンキですね。これなら木目を完全に隠しますので白でも赤でもお好みの色にできます」
ペンキとニス、どちらが適してますか?
「お客様はそのちゃぶ台を実際に食卓として使われますか?
はい、そのつもりです。
「でしたらニスのほうがよろしいかと思います。ニスの方が表面が滑りにくくて熱にも強いです」
なるほど。ではオークかローズの油性ニスにしたいと思います。どのくらいの量を買えばいいでしょうか?
「直径80センチくらいのちゃぶ台なら一番小さい150mlで2回塗りできますよ」
わかりました。なにか塗るときの注意ポイントはありますか?
「どうぞペーパーがけを丹念にやってください」
ペーパーがけ、ですか?
「はい。塗装はマスキングして刷毛で塗ればそうそう失敗は無いです。なにより大事なのはペーパーがけです」
あ、そうなんですか?
「削るくらいの気持ちでやってください」
削るくらいですか?
「はい。中古のちゃぶ台っておっしゃいましたよね。そうすると
長年の汚れや油が中の方まで染み入っている
ことがありますので」
なるほど、わかりました。
「また何かご質問やご不明の点がありましたらぜひお電話ください。」
もう、完璧な対応。こちらの知りたいことを全て教えてくれて、しかもプラスアルファの知恵を授けてくれる。
プロフェッショナルな相談窓口に少なからず感動した午後だった。
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