箱男の一日


9時過ぎにうちをでて中央線、南武線東横線多摩川線を乗り継いで大田区は鵜の木へ。先輩ギャラリーの「Hasu no hana」に「箱男」になりに行った。


箱男 (新潮文庫)

箱男 (新潮文庫)



望月計男という版画家がいる。いや、いた。



シルクスクリーン職人を経て人知れず銅版画を作り続けてきた。


人知れずだから当然知る人は少ない。



その80歳の老版画家を発掘したのか「Hasu no hana」の女将のフクマカズエさんだ。ほぼ初となる個展を企画し「Hasu no hana」で実施。多くの人の耳目を集めた。そして多くの人の声に押されるように作品集の出版も企画した。


その「多くの人」の中に「ほぼ日新聞」がいた。望月さんの特集が組まれたのだ。


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上のリンクを読んでいただけばわかるように、その配信を待たずに望月さんは亡くなった。


作品集の作成はフクマさんの努力によって粛々と進められていた。



そこに「ほぼ日」の配信によって「モッチー(望月さん)ブーム」が起きて、作成中の作品集に全国から注文が殺到した。望月さんの業績を後世に遺すためにフクマさんが手弁当で作っていた作品集がいきなり大舞台に上げられてしまったのだ。


商業出版ならウハウハ(死語)なところだがもともと採算ぎりぎりで作っていたものだ。部数が増えたからと言って販売管理や発送を外注に出せるわけじゃない。自力でコツコツやるしかない。かといってお客様を待たせるわけにはいかない。


そこで有志がお手伝いすることになったのだ。


まだ作品集は搬入してないので、今日はその準備。発送用専用段ボールの組み立てだ。


僕は物流会社勤務29年である。また15におよぶ目録刊行会の事務担当や広報誌の編集担当で冊子類の梱包、発送は得意中の得意。下手をすると編集作業より得意。かなりうまい。相当うまい。


「平成箱男」を自称してひたすら無心に段ボールの組み立てをする。


箱男 (新潮文庫)

箱男 (新潮文庫)



安部公房箱男ダンボール箱を頭からかぶり町を徘徊するが、この箱は小さくてかぶれない。



ともに作業したTさんはネコ科の女性で箱を見るとつい入りたくなるそうだが、フクマさんに「入らないでよ」と言われるまでもなくこの箱には入れない。




夕方に作業終了。


フクマさんに


「アイスコーヒーかジンジャエールでも入れましょうか」


と言われて「ではジンジャエールを」と。フクマさんもお疲れだろうから栓を抜くだけのジンジャエールにしたのだ。


そうしたらフクマさんはやおら生ショウガをつぶし始めた。嗚呼、そんな本格的な。


美味しかったー!! 辛みと甘みと酸味が疲れた体に染み入る。



帰りも同じコース。


東横線南武線の乗換えの武蔵小杉駅で発見したこの「顔出し看板」。




テーマは中華街らしい。それよりも問題は中央の穴。




「中には入らないでね!」って・・・・。




そんな小さい穴から入れるかぃ!






上のリンク先を見て望月さんの作品集を欲しくなっちゃった人はたくさんいると思うが、ポストカード付きの先行予約はすでに締切。でも通常予約はまだまだOK。



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発売は8月15日。




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