そんなわけでちゃぶ台と格闘の日々。
こんな状態でビブリオに来たちゃぶ台。
下地作り、塗装を経て今はこんな状態まで来た。
もうちょっと手をかける予定。
大変だったのが下地作り。サンドペーパーがけをやっていたら筋肉痛になり、それをこのブログでこぼしていたらサンダー杉山がやってきて助けてくれたのはこの前、書いた通り。
つまり先日書いた通り、旧知の写真家・佐々木芳郎さんが買い替えに伴い電動サンダー2台を譲ってくれたのだ。「往復式」と「回転式」。
そしてその命名の件。
2台あるうち「往復式」のものを「サンダー杉山」としたいところだけど、佐々木さんのプロ仕様のニューマシンが「サンダー杉山」と名付けられたと想像できるので、「ジュン・サンダース」と名付けようと決めたことも先日書いた通り。
そして「回転式」。使ってみたら非常に具合がよろしい。「往復式」は主に古い塗装をはがして板面を整えるのに使うが、「回転式」は主に塗装後の仕上げに使う。
かかる優れものを名無しのままではいけない。名前を付けないと
「回転式」だから「回天」がいいかな。
とそんなことを使用感の感想、お礼とともに佐々木さんにメールをしたらば、返信をいただいた。
「時節柄、それはおすすめできません」
と。
た、たしかに。
そして、
「“回転式”こそ“ジュン・サンダース”はいかがでしょう。ジュンは“回転レシーブ”が得意ですし」
なるほどなるほど、それはいいですね。でも「往復式」はどうしましょう。
「“往復式”こそサンダー杉山と認識してお送りしましたが」
え?
入っていた段ボールをひっぱりだして貼付された伝票を確認したらたしかにそのように書いてあった。
そしてその右上には「こわれもの」と。
「こわれもの」かあ。
「東洋の巨人」といえば、 ジャイアント馬場
「人間発電所」といえば、ブルーノ・サンマルチノ
「鉄の爪 」といえば、フリッツ・フォン・エリック
とこのように、昭和のプロレスラーはみんなカッコイイ二つ名前というかニックネームというかキャッチフレーズを持っていた。
ほかにも、
生傷男 ディック・ザ・ブルーザー
ぶっ壊し屋 クラッシャー・リソワスキー
仮面貴族 ミル・マスカラス
なんて男たちもいた。
こうなると記憶はだだもれはとまらなくなる。新しいことは覚えられない代わりに古いことは忘れられない。
荒法師 ジン・キニスキー
銀髪鬼 フレッド・ブラッシー
黒い魔神 ボボ・ブラジル
人間台風 ゴリラ・モンスーン
殺人鬼 キラー・カール・コックス
魔術師 エドワード・カーペンティア
美獣 ハ-リー・レイス
呪術師 アブドーラ・ザ・ブッチャー
インドの狂虎 タイガー・ジェット・シン
不沈艦 スタン・ハンセン
スーパーフライ ジミー・スヌーカ
人間魚雷 テリー・ゴディ
帝王 バーン・ガニア
貴公子 リック・フレアー
狂犬 ディック・マードック
番長 ディック・スレーター
人間山脈 アンドレ・ザ・ジャイアント
神様 カール・ゴッチ
鉄人 ルー・テーズ
と、枚挙にいとまがない。綺羅星の如く。
そんななかにあって「こわれもの」っていうのはちょっと不憫かなぁ。
本当はこの杉山さん、こわれものどころか引退後にはビジネス(それもプロレスとは関係ない)で成功した傑物なんだよね。
傑物。
ケツ物。「雷電ドロップ」だけに…、ってその話はもういいや。
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