リフォームするならペンタくん

一昨日の日曜日のことになるが、私とツマと長女・花子(仮名・小4)とで多摩センターの「ペンタくん」に行った。
 長男・虎太郎(仮名・中2)は夏休みの宿題の追い込みで留守番、次男・三吉(仮名・小1)は同級生の雪之丞くん(仮名・小1)の家に遊びに行って留守だった。

 ペンタくんと言われても東京の人にしかわからないかもしれない。リフォーム大手の「ペイントハウス」が東京都多摩市につくった「住いのデパート」だ。
「やわらちゃん」こと・・・・・・なんだっけ、最近結婚したか結婚する柔道の人がコマーシャルをしている。

 いや、結構すごいんですよ。ビルの中に一戸建ての家が何棟も建ってるの。しかも同じ躯体の建物が四つある。一棟が築20年の日本家屋を再現したもの、二棟目がそれを坪25万の予算で間取りそのままで床の張替えとか外壁の塗装とかしたもの。
三棟目は坪35万の予算で間取りも変えてバリアフリーにしたもの。四棟目は坪50万で最新の設備を組み入れたフル装備の高級リフォーム。
 近年はやりのバーチャルリアリティーの裏を打つ「クソ・リアリティー」だ。すごくわかりやすい。

 それから国産、輸入の住宅設備機器が各種展示されている・

 すごかったのがオリジナル壁紙の「名画シリーズ」。古今の名画をモチーフにした壁紙が展示されている。
 宗達の「風神雷神図」の風神が持っている袋のほんの一部を曼荼羅のようにコピペしたものや、北斎の「富嶽三十六景神奈川沖浪裏」の大波に翻弄される小船をモチーフにしたもの、モネの「睡蓮」の池のさざなみの一部をコラージュしたものなどいろいろあった。

ゴッホムンクがあったらやだね」

 などと話しながら見ていたらあったよ、ゴッホが。糸杉の背景の渦巻いた空の一部が無数に渦を巻いている。

 人の好みはいろいろだが、精神衛生上よくないような気がするぞ。ああ、ムンクがなくてよかった・・・・。


 水周りのほうも数十万円の洗面台などあって面白いが、僕が最も心惹かれたのは木製の便座。

 前にテレビでホンジャマカの石塚さんが「我が家では便座は消耗品」と語っていた。奥方も彼同様の体格だそうで、そのふたりがかわるがわるに座ると、すぐに割れてしまうのだそうだ。割れると尻の肉がはさまってものすごく痛いらしい。

 ぼくも体型的には彼とほぼイコールだがさすがに便座を割ったことは無いな。

 丈夫な木製便座、たったの8000円だった。石やんにおすすめしたい。