田村セツコ『恋の魔法』(ポプラ社)原画展

  長女・花子(仮名・小5)を連れて原宿へ

  目当ては竹下通り、じゃなくって明治通り・京セラビルの「カフェ・シーモアグラス」。ここで田村セツコさんの近著『恋の魔法』(ポプラ社)原画展があり今日が初日なのだ。詳しいことはわからないが、セツコさんからお知らせをいただいていたので、最近、イラストレーションに興味を持っている花子を連れて行った。

  すべてが小ぶりな可愛らしい店で、ドラゴン柄のアロハを着た110キロの角刈りの大男が似合う店ではないかもしれない。なんとなくそんな予感もしたんで花子を連れて行って正解だったかな。

  お店には幸いなことにたまたまセツコさんがおられて、若い女性二人とお茶しておられた。聞けばポプラ社の編集さんで打ち合わせも兼ねて来られていたようだ。

  今度の本はポストカードブックだそうだ。展示されている原画イラストは色鉛筆と淡い水彩絵の具のシンプルなもの。

「若い編集者さんが企画して素敵な本に仕上げてくれたの」

とセツコさんも大層お気に入りの様子。そもそもセツコさんはポプラ社とは縁が深く、同社版の「あしながおじさん」「にんじん」「アルプスの少女ハイジ」などの名作シリーズの挿画を多く手がけてきている。

  さて、僕などは門外漢もいいところであるが、今回の原画を拝見した感じでは、これはいい本になりそうだと思う。来週早々にも発売になるそうでこれは期待したいところ(詳しいデータわかったら追って告知します)。当然、ファンの方は一冊は自分の保存用、もう一冊はポストカードとして使うのが正しい方法だな。

  セツコさんと僕とは嵐山つながりではあるんだけどジャズつながりでもあって、セツコさんが親しいシンガーと、僕が追っかけているシンガーの亜樹山ロミさんがお神酒徳利というご縁でもあるのだ。僕がこの前行きそびれたスペイン坂・ベイビー・トークのロミさんのライブにもセツコさんはいかれたそうだ。

  ところでこの「カフェ・シーモアグラス」。玄米カレーがメチャ美味しいっす。これはおすすめ。110キロの角刈りの大男だけどまたちょくちょく寄らしていただきます。

  帰り際に出口のところの展示のスケジュールをみていたら、7月初めの展示の作家名に「あべななえ」とある。「あべななえ」、なんか聞いたことあるなぁ・・・・、誰だっけ、「あべななえ」。

  あっ! 誰だっけじゃないよ。うちの近所の絵本の専門店「ペンギンハウス」の看板娘・ナナさんではないか? そうだ彼女は絵本作家で、最近、学研からしかけ絵本を出版したんだったっけ。しまった!! 不覚にも原画展、見損なってしまったぞ。

  シーモアグラスを出た後は、NHK放送センター(スタジオ・パーク)に行き、吉本の若手による「お笑いバトル」を観て、「おじゃる丸」の人形焼を買って帰ってきた。


   田村セツコ『恋の魔法』(ポプラ社)原画展
2004/7/19 〜 8/1 
11時30分〜19時(最終日は18時まで)
原宿・カフェ・シーモアグラスにて
※カフェでの展示なので1オーダーを