今日は芸術小ホールで国立新春落語会。
プロモーターは立川企画の松岡社長。松岡さんが国立に来られるというので、12時半に駅前せきやホールに集合して「プロジェクトS改め嵐山亭・国立お花見落語会」の現地打ち合わせ。
メンバーは席亭の嵐山光三郎さん、松岡社長、(株)サトウの佐藤収一社長、キャットフィッシュのマスオさん、それと僕。
高座の設えや椅子の並べ方や進行などについて具体的にレクチャーをいただく。うん、なんとなくできそうな気がしてきた。
地下の「トラットリア・カルメン」でお茶したあと一旦解散。
一度うちに帰ってから、芸小ホールへ。長男・虎太郎(仮名・中三)と現地集合。僕は早めに着いて寄席の舞台づくりをチェック。
今年は開口一番が柳家花緑さん。NHKの子供番組に出ておられるのでチビッコファンも多く来場している。で、ネタは「寿限無」。なるほどこの噺も面白い人がやればこんなに面白いのか。仕草がきれい。楽屋に下がる後ろ姿のスッとしてきれいなこと。
続いては林家きく姫さん。ネタは「藪医者」。愛嬌があって可愛い。それに木久蔵さんの弟子だから陽気で明るい芸風がいい。それと南京玉すだれもやってくれた。最前列だったので迫力あったなあ。玉すだれがこっちにピョッ!!と飛んでくるの。
仲入り後はジャグラーのマサヒロ水野さん。ボールやケン玉をつかったジャグリングに続いてヨーヨーを使ったジャグリング。
お客の耳に100円玉を挟んで、それをヨーヨーで弾き飛ばすという。
「お客様の中から一人上がっていただいてご協力を」
という。こういうときに何故かいつも指名されてしまうのが虎太郎だ。舞台に上げられて見事実験台を果たしていた。妙に度胸がよく顔のすぐそばに唸りを上げて飛んでくるヨーヨーに瞬き一つしない。水野さんが見事落とした100円玉をお土産にもらって客席に下りてきた。
トリは再び花緑さん。ネタは「子別れ」。この噺は泣けるのでヤバイ。子供と一緒に行って「子別れ」で泣くわけにはいかない。
どのキャラクターも魅力的なんだが、特に面倒見のいい番頭さんがよかったなあ。人情味があって大人で。このハッピーエンドも鍵を握るのは番頭さんが棟梁の背中をポンッて押してくれたからなんだと言うのが、今日初めてわかった。
終演後は100円玉を握り締めた虎太郎と別れ、マスオさんや書評家の岡崎武志さん、フルートの海治さん、二子国文治さんたちと富士見台の居酒屋「大鷹」へ。
落語、フォーク、ジャズ、古本、マンガ、クラシック音楽、フランス文学の話で大いに盛り上がった。もっともクラシック音楽、フランス文学の話題の時、僕は一時的に冷凍睡眠に入っていたのでほとんど記憶にない。
そしてプロジェクトS改め「嵐山亭・国立お花見落語会」まであと41日!! である。