運動会

今日は長女・花子(仮名・小六)と次男・三吉(仮名・小三)が通う小学校の運動会。なかなかショー・アップされていて面白かった。


僕は運動会にカメラを持っていかない主義だ。撮影から解放されるとよりよく観戦できるようになる。カメラを持ってるとカメラに使われちゃうのだ。ビデオはなおさら。拍手すら出来なくなっちゃう。「記録に残す価値」というのももちろんあるのだろうけど、「記憶に残す価値」というのもある。それに記憶はいくらでも美化できるので便利なのだ。



さて、運動会の華といえばなんと言っても騎馬戦である。


開始前に諸注意がアナウンスされる。

〔1〕叩かない、
〔2〕蹴らない、
〔3〕足をかけない、
〔4〕後ろから攻撃しない。 

うーむ、これは難しいなあ。中学のころ、僕が先頭の騎馬は無敵だったのだが、それは上記〔1〜4〕が巧みだったからだ(流石に両手がふさがっているので叩けはしない)。


 特に対峙した騎馬の先頭の奴の足を引っ掛けるとか、後ろから忍び寄って、後詰めの後ろ足に「膝カックン」するとかね。なんて話をツレにしていたら、そこかしこでお父さんが騎馬戦を熱く語っていた。騎馬戦はお父さんのハートに火をつけるんだなあ。


さてこの騎馬戦、5,6年生の競技なので花子も出ている。花子の馬に騎乗する5年のM君、小兵ながらナイス・ファイト。自分より大きな敵にも恐れることなく突進している。身体が柔らかくて相手の攻撃はエビゾリでいなす。強い。


強いのも道理で、彼は昭和を代表する大横綱にして、巨人軍や玉子焼きとともに日本中の子どもに愛され、先ごろ定年で引退されたあの方のお孫さんなのだ。血が違う。


傑作だったのがBGM。騎馬戦だから時代劇の音楽ということで選曲されたのだろうけど・・・・。戦闘のときのBGMが「大江戸捜査網」のテーマなのだ。フル・オーケストラで壮大でいいんだけど、つい、こう言ってしまう。


「隠密同心。伝法寺隼人」

するとツレがすかさず返す。

「同じく。井坂十蔵」

そして、退場の時のBGMは「暴れん坊将軍」だった。


あと、膝を打ったのが「チェッコリ玉いれ」だ。玉入れというのは困ったもので、終了のホイッスルが鳴ってもなかなか投げるのを止められない。だらだらと投げ続けて判定が不公正にもなりがちだ。ましてや子どもですから。そこでアイデアが光るのがこの「チェッコリ玉いれ」なのだ。


「チェ、チェ、チェ。チェッコリータ、ニサンカマンガン、サンカマンガン♪」


って歌があるでしょ。あれを利用するの。すなわち、あのCDって間奏が長いのね。その特徴を利用して、競技の間、このCDを流すの。ルールを決めてね。「間奏の間だけ投げていい。歌の部分では、踊る」と。


不思議なもので子どもという動物はこの曲が鳴ると、尻を振って踊らずにはいられないという習性を持っているのだ。夢中で投げ入れていても、「チェ、チェ、チェ。チェッコリータ♪」と歌が始まると、玉を離して、何かに憑りつかれたように尻を振って踊りだす。なかなかキレイに統率が取れた玉入れとなっていた。


よかったのが踊りと組み体操を融合させた

Beams〜〜YOSAKOIソーラン〜」。


去年も同様の演戯があったのだが、それについて僕はアンケートに次のように書いた。


「一番かっこいいところは、来賓席に向ってではなく、在校生の席から見えるようにして下さい」


きっと、ほかにもそのように書いた人がいたのだろう、今年は在校生席からも来賓席からも見せ場があるような演出となっていた(保護者はいいの。自分で動き回って見やすいポジションを探すので)。素晴らしい。


下の画像は、去年のアンケートの回答を黒板仕立てにしたもの。原文そのまま(原文では本名)。ちょっと偉そうですみません。