甲州旅日記11 「ひまわり畑」から「教来石」へ

banka-an2007-08-28


【2日目 その3】
そういうわけで、昼食に「ほうとう」を食べる予定が、ひまわり畑のあまりの暑さに「アイスキャンデーキボンヌ」になってしまったのである。


ここで困ってしまってはいけない。なんのために一家で山本勘介の知略を勉強したのか ( してないしてない)。


「お館様、ここは逆手に考えては如何でありましょうか」


向かったのは「教来石」である。ドラマ「風林火山」で高橋和也が好演する「馬場美濃守信春」という武将がいる。武田金堀衆を率いる勇猛果敢な工兵隊長として描かれている。その前名は「教来石景政」。その教来石景政の出身地の「旧・教来石村」に向かったのである。


そう「教来石景政=馬場美濃守信春」の足跡を訪ねるツアーである。というのはウソだけど。


「教来石」にある施設を訪ねるのである。それは「シャトレーゼ」。


シャトレーゼ」をご存知だろうか。洋菓子メーカーで全国に直営店網を持っている。あなたの町にもきっとあると思う。国立にもある。教来石には、その「シャトレーゼ」の工場があり、見学できるのだ。そして見学コースの終点には「試食コーナー」がある。


つまり、「試食のアイスキャンデーを昼ごはんにしてしまおう」


という、せこい「逆手」なのである。


教来石景政にはこんなエピソードがある。


駿河侵攻の際、今川家の財宝の焼失するのを惜しんだ信玄が宝物を運び出しを指示したところ、教来石景政はすぐさま現場に駆けつけ「貪欲な武将として後世の物笑いになる」と言って、逆に財宝を再び火中に投げ込んだという。それを知った信玄は「さすがは名将、ものを惜しまず名を惜しんだ」と感心したという。


「アイスの試食目当てに工場見学へ」


泉下の教来石景政が聞いたら手打ちにされそうなセコい話であるが、手打ちは「ほうとう」だけで十分である(すみません)。

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今日の「ひまわり画像」は長女・花子(仮名・中2)がケータイで撮ったもの。昨日のは僕が最新式のキャノンIXY上級機種で撮ったもの。うーむ負けたなぁ。空と雲の入れ方のバランスに気を配ったそうだ。ふん、生意気な。